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我々の生活の基盤に見えたり見えなかったりの形で入り込んでいるaws、amazonが提供するクラウドコンピューティングなどのサービスだ。
そのawsがIPv4アドレスの枯渇を理由にパブリック向けのIPV4アドレスに対し課金を開始すると発表した。
IT業界に関するニュースのまとめはこちら。
これまでもパブリック向けのIPv4アドレス2つ目以降は有料だった。1時間当たり$0.005という料金だ。
31日ある月なら$3.72、年間で$43.8、およそ6000円超だ。(1ドル=140円換算)
この価格が今まで無料だった最初の1つ目のIPアドレスにも課金されるようになる。
理由が書かれている。
IPv4 アドレスはますます希少な資源となっており、パブリック IPv4 アドレスを取得するためのコストは、過去 5 年間で 300% 以上上昇しています。この新しい料金体系の導入は、私たち自身のコストを反映したものであり、また、パブリック IPv4 アドレスの使用を節約し、モダナイゼーションおよび IPv4 アドレスの保全策として IPv6 の採用を奨励することを意図しています。
また、AWS は今年の初めに EC2 Instance Connect をアップデートしたため、プライベート IPv4 アドレスを用いてインスタンスに接続できるようになりました。その結果、SSH や RDP を用いた管理目的のアクセスのためにパブリック IPv4 アドレスを使用する必要はなくなりました。
いつの間にか、管理用にのアクセスに必要だったIPV4は不要になったようだ。このため、WEBサービスを提供するなど事業用途に希少なIPV4を使う人に課金を開始したということのようだ。
またIPV6への移行も促している。このブログでは読み取れないが、IPV6はまだ無償なのかもしれない。
ずいぶん前にIPV4のアドレスがなくなるからとIPV6への移行が盛んに言われた時期があった。しかし最近は聞かない。
インターネット発祥の地であるUSはIPv4の多くを独占しており、US自体はそんなに危機感を持っていなかった。
一方で経済が上昇傾向にあったアジア各国での利用が増えて、APAC領域ではIPV4が枯渇したというニュースもあった。調べたら2011年の記事だった。
しかし最近は聞かない。
家庭とプロバイダ間ではIPoEなどIPv6利用が増えた、IPv4のグローバルIPは有料になり、利用数が減って在庫が増えた、あるいはどこかから突如IPv4アドレスが埋蔵金のように発掘された。
いろいろ理由がありそうだが、なんとかしのいでいるというのが実情だ。
IPV6への移行を急いで不安要素をなくしていけたらいいのだが。
かつてはawsは値下げしかしないプロバイダだったが決算で悪い数字が出たりで従業員のレイオフなどが報じられた。
内情が苦しいのだろう、今回のように珍しく値上げが出てきた。
今後も市場を独占、あるいは寡占したので値上げする、ってことが出てきそうだ。生活に入り込んでいるだけに、値上げさえると困る企業、引いてはユーザに影響がありそうだ。
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