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かつてはオンプレミスの仮想化環境といえばVwareのソリューション一択だった。それがサブスク化により崩壊し、各社が脱VMwareを模索してきた。
最近は数社がソリューション提供を始めているが、NTTデータからもKVMベースのソリューションが発表されている。
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NTTデータは脱VMwareソリューションである、新たな仮想化基盤を提供開始した。
発表によれば、OSSのKVMを利用した仮想化基盤を管理するサービスを提供開始している。Prossione Virtualization 1.0という名称だ。
KVM自体はそんなに手を入れるところはなさそうだが、官吏面はVMwareと比べてかなり貧弱に見える。
このため、各社が提供するKVMベースの仮想化基盤はまず管理機能をテコ入れしているようだ。
NTTデータも同様に管理機能を強化している。引用する。
複数のホストサーバー上に配置されている仮想マシンの状態を一覧で表示する機能、仮想マシンを起動した状態で別のホストサーバーに移動させるライブマイグレーション機能などを提供します。
KVMでは貧弱と思われる機能だ。
2026年春頃には仮想マシンの高可用性を実現する機能や他の仮想化基盤からの移行を支援する機能をリリース予定です。
高可用性というと、VMware製品ではvSphere FTソリューションだろうか。パケットレベルで冗長化を実現する機能は、要求するスペックが高いが絶対止められない用途で使うには頼もしい存在だ。
現在のKVMやほかの仮想化基盤ソリューションではこの点が薄いのだが、NTTデータはここをテコ入れして、完全にVMwareから移行を目指すのだろう。
年間ライセンスが90万円/台という価格は、vSphereよりは安いが、決して安いといえるものではない。ただし上記のようにエンハンスを考えているのでその開発費の回収が必要と考えれば妥当なところか。
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