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12月におきたOffice365の障害。仕事に影響があったので考察を書く。
ネット環境が提供するサービスについてのまとめはこちら。
年末のある日の職場。
今日はなぜか仕事のメールが少ないと感じたときがあった。
どこからか、Office365の障害があると聞こえた。
会社のインフラをクラウドで動作するOffice365に移行すると、こういう問題が出てくる。
マイクロソフトのサービスで、Office製品をクラウド化したものだ。
従来は使用ライセンスの買い切り型で、新規にPCを購入した際に一緒に購入される、
あるいはプレインストールされていた。
マイクロソフトのCEOが変わった際に事業方針がかわり、クラウドファーストになった。
このため、日本を除く各国ではOffice製品のサービス化が進み、
もうライセンス買い切り型のプレインストールをやっているのは日本だけではないだろうか。
そんな時流なので、勤務先でもメールのみ365に、切り替わった。
理由はたぶん、メールのインフラの運用をアウトソースしたいのだろう。
メール、つまりOutlookとExchangeサーバの組み合わせで提供するメールサービスは、
従来は社内のExchangeサーバとクライアントPCのOutlookで提供していた。
しかしOffice365によりExchangeサーバが会社からなくなり、
マイクロソフトのデータセンタにあるExchangeサーバに切り替わった。
変わった点はこれだけだ。
クライアントPCは相変わらず手元にあるPCだ。
これでIT部門はメールサーバの運用から解放され、楽になる。
このメリットが大きく、クラウド化を推進する企業が増えているのだが、
これは同時にインフラの急所を外部に出したことになる。
セキュリティ上の問題があるとは考えていない。
よくある例えが、現金を自宅に置くのと銀行に預けるのとどちらが安全か？という話と同じ。
セキュリティ対策はオンプレミスでやるより、よっぽど安全だ。
しかし、ネットワークはいつでも十分とは言えない。
仕事に使うのなら冗長構成で構築すると思うが、冗長になっていないところで障害が発生ししたり、
ネットワーク全域で障害が発生したりする。
ネットワークがダウンすると、クライアントPCとクラウドにあるサーバが通信できなくなり、
メール受信できない、あるいは遅い現象となる。
こうなると、対応方法があまりない。
オフラインモードでOutlookを使うしかないが、
そもそもメールボックスがクラウドにあるので閲覧すらできない。
いままでならインタネットの障害で外部と連絡できなかっだけだったが、
社内までもできない。過去のメールも閲覧できない。
これって仕事にならないよな。
どうしたらよいのだろう。
今のIT業界はどこでもクラウドファーストだ。
オンプレミスで提供続けるよりもクラウドに移行してくださいと提案する。
その方が設備を所有しなくてよいとか、いろいろメリットがある。
でも、上記のようにネットワークの切断ですべての業務が止まってしまう。
これを避けるには、ネットワークの冗長化、マルチクラウド化するくらいしかない。
昨年夏にはAWSでサーバの熱問題で大規模障害が起きた。
障害のおかげでPayPayなどいろいろなサービスが停止した。
銀行の入金が遅れるって問題もあった。
そのくらいクラウドは生活に密着している。もうクラウドなしでは生きていけない。
クラウドがとまったら、みな仕事を止めてもいいって、なればよいけどなぁ。
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