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AMDから現行のRyzen5xxxシリーズにCPUが追加される発表があった。
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AMDはCPUのアーキテクチャであるZen3アーキテクチャのRyzen 5xxxシリーズに新しいCPUの追加を発表した。追加されたモデルは下記の4つ。
先頭のRyzen7 5800X3Dは年頭のCESでも述べられていたものだが、3D V-Cache搭載のものだ。おそらくRyzen 6xxxシリーズが出るまでのつなぎの役割だろう。
他の3つはインテルとの対抗上出てくる廉価版だ。
その特徴を順に見ていく。
3D V-Cache搭載のこのモデル。どう違うのか型番が近い5800Xと比較する。
Ryzen7 5800X3D | Ryzen7 5800X | |
コア数/スレッド数 | 8 / 16 | |
ベースクロック/最大クロック | 3.4GHz / 4.5GHz | 3.8GHz / 4.7GHz |
キャッシュ容量 L2/L3 | 4MB / 96MB | 4MB / 32MB |
TDP | 105W | |
メモリ規格 | DDR4 3200MHz |
違いは、L3キャッシュのみのようだ。L3キャッシュが3倍になっているのでキャッシュよりも遅いDRAMにアクセスすることなく、CPUが処理できるデータ量が多くなる。これにより全体の処理能力が上がると期待される。
もちろん、クロックなど基本仕様は変わらないので特定のアプリケーション以外は数10%も性能差があるようなことはないだろう。
Ryzen 7 5800X3Dは4月発売のため、まだ販売は確認できないが、5800Xよりは高くなると思われる。
こちらもZen3アーキテクチャのグラフィック非内蔵Ryzenになる。5xxxシリーズがなぜかハイエンドに偏っており、3xxxシリーズにおける3600/3500といった廉価版のラインナップがなかった。
最近インテルが第12世代で人気を復活したので、AMDに焦りが見える。あるいは単に製造ラインの問題で後回しにしていたものが今頃予定通りでてくるのかもしれない。
3つとも倍率アンロックに対応している。
仕様が近いものと比較する。
Ryzen7 5700X | Ryzen7 5800X | |
コア数/スレッド数 | 8 / 16 | |
ベースクロック/最大クロック | 3.4GHz / 4.6GHz | 3.8GHz / 4.7GHz |
キャッシュ容量 L2/L3 | 4MB / 32MB | |
TDP | 65W | 105W |
メモリ規格 | DDR4 3200MHz |
Ryzen5 5600 | Ryzen5 5500 | Ryzen5 5600G | |
コア数/スレッド数 | 6 / 12 | ||
ベースクロック/最大クロック | 3.5GHz / 4.4GHz | 3.6GHz / 4.2GHz | 3.9GHz / 4.4GHz |
キャッシュ容量 L2/L3 | 3MB / 32MB | 3MB / 16MB | |
TDP | 65W | ||
メモリ規格 | DDR4 3200MHz |
注目すべきは5600と5500でベースのクロックが5500のほうが良いことだ。
L3キャッシュ量はモデル番号の順番通りなので総合的な性能は5600のほうが上と思うが、特定用途なら5500のほうが安くて性能が出ることがあるかもしれない。
こちらもまだ商品販売を確認できないが、上位の5600Xよりは安いと思われる。
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どれもRyzen 6xxxが発売されるまでのつなぎという感じがするが、今自作をしたい人には選択肢が広がっていいだろう。
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