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AMDのPC向けCPUであるRyzenシリーズの新作、Ryzen 7000シリーズが発表された。
PC、周辺機器に関するニュースのまとめはこちら。
予告通りオンラインイベントで開催された。オンラインのみと思っていたが、リアルイベントの中継だったようだ。動画に観客が見える。
USはもうアフターコロナになっている、ということか。
AMDのホームページに詳細情報がアップされているので、そこを引用しながらまとめる。
発表会の動画はこちら。
Ryzen 7000の特徴は下記に尽きる。
1つずつ見ていく。
ZEN3と比べてIPCは13%向上、最大周波数は5.7GHzと飛躍し、この組み合わせでシングルスレッドの性能は29%向上する。
下図は旧製品の5000シリーズとゲームで比較したものだ。5600Xと7600Xは6コア12スレッドの同格のもので、ミッドレンジ製品だ。それでも平均30%程度の工場が見られる。もちろんゲームにより特性があり得意不得意があるが。
ベンチマークか何かわからないが、22種のデスクトップワークロード(表計算やストレージなどの操作が22種ということと思う)の平均で13%向上している。ZEN4のIPC向上の要因は1番がフロントエンド、2番がロード/ストアということだ。地道な改良の積み重ねだな。
プロセスの微細化により電力消費の削減とそれによる発熱の低減の効果がある。5nmはインテルもまだやってない。AMDが一歩先んじている。
従来のソケットAM4は長年互換性を提供してきてくれたが、それゆえ技術革新が難しくなる原因でもあった。
今回は一新して、ソケットはAM5に変わる。
グラフィックカードとストレージ向けにPCI/e 5.0が提供される。現状はほかのデバイスはない。
グラフィックカードもPCI/e5.0対応はまだ聞かないのでAMDの新製品が最初になるのだろうか。
出始めは効果と思うので当分はハイエンド向けだろう。
インテルはすでに提供している。DDR5は当然の変化だ。
メモリのアクセススピードが向上することでPC全体の速度が向上する。今は高価なDDR5メモリだが、すぐに普及していくだろう。
今回発表されたCPUは4種。
各CPUの詳細は下図の通り。
CPUが4つに対してチップセットも4つある。
AMD EXPOとは新たなオーバクロック技術の略称だ。
当然だが競合のインテルCPUとの性能差が気になる。どうだろうか。
プレゼンではいくつかの静止画、動画が表示されていた。動画は特に滑らかな動きをRyzen7000はできるようだ。もちろんいろいろな条件が同一かどうかはプレゼンではわからない。販売開始後の人柱のレビューを待とう。
下図ではCore i9 12900KとRyzen9 7950Xの比較をしている。左のレンダリング性能が62%、右のワット当たり性能は47%向上しているという。
Geekbench5.4でのシングルスレッド性能の比較だ。Core i9 12900KはローエンドのRyzen5 7600Xにさえ負けている。価格は2~3倍もするのに。
またF1 2022というゲームでのベンチマークだろうか、Core i9 12900Kと比べてRyzen5 7600Xでさえ11%向上している。
4つのCPUの価格は下からそれぞれ$299、$399、$549、$699だ。円安の今は1$=140円くらいで考えないといけないだろうか。
一番下の7600Xが4万円前後、一番上の7950Xが10万円弱だろうかな。もっと円高になってほしいものだ。
今回もインテルより構成ので安い、をアピールしている。本当にそうなのかは発売後のレビューでわかる。
一方でRyzen固有の問題としてメモリの相性など問題がインテルより多い印象だ。7000シリーズが改良しているとよいが。
現在最新のインテル第12世代と比べたら間違いなくRyzen7000なのだが、すでに第13世代が近づいている。
総合的には第13世代のレビューが出てからどっちのCPUにするか決めたほうが良いだろう。
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