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awsにMacインスタンスが追加 この効果は?

 

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awsにMacインスタンスが追加 この効果は?

先進的なクラウドサービスの提供者であるawsが
macインスタンスを提供開始する。
IT業界に関するニュースのまとめはこちら。

発表内容

awsの年次イベントであるre:Invent。毎年ラスベガスあたりで開催されているのだが、
今年はオンラインで開催されたそうだ。

aws re:invent 2020

aws re:invent 2020

出典:aws WEBページ

この中で、新しいサービスが発表されるのが通例だが、なんと今年はMacの仮想VMが提供されると発表された。
MacOSのデスクトップ環境をMacハードウェア以外で提供する手段がないのでこのサービスは世界初。

クラウドWatchの記事によれば、この仮想マシンはベアメタルで提供される。さすがにIAサーバでは提供できないし、ハイパバイザ上にMacOSを構築することは現時点ではできそうにない。

記事によれば、ベアメタルの正体はCore i7を載せたMac Miniで、契約に基づき専有のホストを利用できる。
ほかのEC2インスタンス同様に従量課金で利用できる。
利用できるOSは Mojave 10.14とCatalina 10.15とのこと。

提供エリア

USでの発表なので予想通り今回はUSのリージョンのみで提供される。ただawsは売れるとなったら
すぐ展開を始めるので、東京リージョンで使えるようになるのはそんなにかからないだろう。

このニュースの影響

Windowsについては、以前からDaaS,Desktop As a Service、あるいはVDIという名称でデスクトップ
仮想化技術であったり、EC2インスタンスという仮想マシンでIAサーバを利用できたりしていた。
DaaS,VDIは他のクラウド事業者も提供している。コロナウィルスの影響で家から在宅勤務でこれらの
サービスを使っている人も多いと思う。

しかしこれらのサービスの展開からかやの外だったのがmacだ。macは30年前くらいに互換機ビジネスを
許可したこともあったがすぐにやめてしまい、以後はmac OSを使える環境はアップルが販売する
ハードウェアだけだった。

それがawsが提供するベアメタルで仮想マシンとして使えるようになる。このインパクトは大きい。

今までmacを買わないと使えなかった環境が、時間貸しで使えるようになる。
プロジェクトのために一時的に人が増えた場合はawsで借りて、プロジェクト終了とともに解約する
ことで固定資産として発生するmacの購入代金を経費として扱える。
今までVMが進められてきた論理がとうとうmacでもいえるようになるのだ。

macの開発は設備投資が必要だったがこれで一つ障壁がなくなった。もちろんハードウェアに
依存するところでは使えないかもしれないが、一般的なソフトウェア開発ではもはやmacを
買わなくても作ることができる。
今年はM1プロセッサとともに、macについての1つのターニングポイントになったように思う。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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