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2020年2月24日更新
あらゆるところに無料のWiFiが使えるようになった。
コンビニ、携帯電話ショップ、飲食店。
このような仕組みが普及することでLTEを使ったパケット消費が抑えられている。
そんな中、ある空間でもパケット消費を抑えられる方法ができたと聞いた。
ドコモが提供するLTE網をつかって、車の中をWiFi接続可能にする。
それだけだと普通にスマホでLTEを使えばいいじゃないかと思うのだが、
このサービスのメリットは下記だ。
単に、スマホを車内に持ち込んでテザリングするだけであれば、
上限のあるパケット通信量で毎月の通信費を払っていくことになる。
安価になるギガホを使ったと仮定すると、通信費用だけで6980円。ただし30GBまで。
30GBの範囲なら1GBあたり230円程度ということだ。
30GBを超えると1Mbpsに制限される。
例えば車内に4人が乗って、パケットを使い放題で使うと30GBなんて簡単にオーバしそうだ。
一方でドコモのインカーコネクトというサービスがある。
現状はパイオニアのカーナビ用になる。
これを装着した車の場合、スマホのパケットを消費することなく
車のデータ通信用のLTE回線を使ってテザリングによるWiFi環境を提供する。
ドコモのLTE網なので、日本中、ほとんどの場所で利用できる。
3パターンが用意されている。
休日だけ、遠出の時だけ使いたい。
車で通勤するなどで年中使いたい。
そういう個人個人の要望に応えられる。
しかもパケット量に上限がない。この点だけでも大きく有利であろう。
1年契約にすれば1日約33円でネットワークを使い放題になる。
こういうサービスは最近は聞かない。
パイオニア製品の仕様になってしまうが、下記ができるそうだ。
今までは車内ではどうがんばっても音楽をFM放送の電波で飛ばして、
車内オーディオで聞くことができる、というところであった。
これが一歩進んで、映画を見ることができる。
渋滞で子供に何かを見せたい場合、あるいは車中泊をするときにいいのではないか。
やはり、車が動いていないといけないということだろうか。
バッテリのみでももちろん動作できるが、動作時間が限られる。
スマホのテザリングならコンセント、あるいはモバイルバッテリで
充電することでWiFiを提供できる。
もちろん電力が供給される前提だ。
一方で車の場合、ガソリンがある限り提供できる。
(電気自動車はこの限りではない)
災害時にはインカーコネクトもよさそうだが、
先日の台風のように基地局の電力供給がなければ結局LTE網は使えない。
どっちもどっちという感がある。
ちょっと前に車を買い替えたときに調べてわかった。
ホンダ車は車検を正規ディーラで行う限り、カーナビの通信費用をホンダが支払う。
しかしほかの通信には使う余地がない。
残念ながらインカーコネクトのような使い方はできない。
トヨタはそういう仕組みもなかった。
このサービスを年中使う人は少ないだろう。
遠くに行く時だけ1日500円で契約して、
子供が不機嫌になるのを回避できれば十分安いと思う。
この手のサービスはこれから増えていくだろうか。
5Gが安価に提供がされれば、次の製品は出ないかもしれない。
パイオニアは経営不安で上場廃止となり、オーディオ事業は売却済み。
カーナビだけで生きていく背水の陣のつもりでだしてきた製品に思える。
どうだろうな。
スマホにとってかわられつつあるカーナビ。
イノベーションというにはちょっと遠い製品に思えた。
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