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年末になるとEpic GamesがPC用ゲームを無料提供してくれる。今年はFalloutが無料で提供された。そんなEpic Gamesが政府へ罰金の支払いをしたという。
詳細を見てみよう。
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Epic GamesがUSの連邦取引委員会(FTC)と和解したと発表した。和解の内容は英文で同社のWEBに掲載されている。
ここではかいつまんでお知らせする。
フォートナイト内のアイテムショップと払い戻しシステムに関する問題について、Epic GamesはFTCに罰金2億4500万ド(約320億円)を支払う。
フォートナイトにおける子供のプライバシに関する問題について、Epic GamesはFTCに罰金2億7500万ドル(約360億円)を支払う。
では、それぞれの問題点を見ていこう。
通常、ECサイトやゲーム内のアイテムショップでは、支払いのための情報としてクレジットカード情報を保存することが多い。
特にゲーム内のアイテムショップは頻繁に購入することが多く、急いで買うことが多いだろう。カード情報を記憶させておいて、次回の購入時はすぐ購入できるようにゲームが設計されている。
フォートナイトもそうだった。
意図しない購入に対しては購入キャンセルや払い戻しの仕組みを作ってきていたが、今回Epic Gamesは購入意思を再確認するための購入保留システムを作った。
これはつまり、購入しても、その購入操作を承認しないと買えないということだ。子供がプレイ中に購入しても、親がそれを承認しない限り、実際には購入が完了しないということだ。親のクレジットカードで無制限にアイテムを購入する子供はどの国でもいるのだろう。そのような行動に対して制限する仕組みがなかったので、怒る親は多かったはずだ。
Epic Gamesはそんな親の気持ちに配慮したシステムに作り替えた。
それは同時にプレイする子供にとっては、いちいち親の承認を得ないといけない、面倒くさい!という話になる。実際そうなっているらしい。
USにはCOPPA、児童オンラインプライバシ保護法という法律があるそうだ。この法律では子供が成人向けのゲームにアクセスして遊ぶことは容易である、と考える必要があるとのこと。世間で噂のゲームを聞けば子供だってやりたくなる。ゲーム開発者はそのゲームを子供がやる場合でも楽しめるように考える必要があるそうだ。
フォートナイト自身は10代向けのゲームで、10歳以上の子供、大人を対象にしている。最近Epic Gamsは新しいアカウント種別を追加し、13歳未満、あるいはその国のデジタル同意年齢のどちらか高いほうの年齢まで、保護者が同意しない限りゲームのプレイはできてもチャットや購入はできなくなる。これによって子供の行動を制限できる。
オンラインゲームは、離れたプレイヤを結び付けた画期的なシステムだ。
子供が帰宅して友人とゲームを通じて遊ぶ姿を見ると、楽しいのだろうと思う。
しかしそこには見知らぬ人がやってきて、暴言を浴びせられた、というようなこともしばしば起きる。オンライン特有の問題だ。
法律の介在により一定の保護を親がすることで、知り合いのみと遊ぶことができる。しかも安全に。
今後もこの手の話は出てくるだろうし、どんどん子供ができることに対して規制は厳しくなるだろう。
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