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2020年5月12日更新
なんともはや。MVNO事業者だけではなく、
端末メーカまでやっていたとは。
スマートフォンのまとめはこちら。
ULが提供する3D Markのベンチマーク測定にて、ファーウェイ製の最近の端末が
自動的に性能を上げる、ブーストを仕込んでいたことが発覚した。
おそらく3D Markアプリケーションの実行を契機に、電源オプションをユーザには非公開の
性能優先に切替えて、有利なスコアが出るようにしていたのだろう。
性能優先ということは、当然バッテリ消費が激しく熱を持つモードということだから、
ユーザの購入判断に対しミスリードさせるものだ。これはフェアではない。
ブースト処理が確認された端末は、以下のもの。
Androidの具体的なAPIはわからないが、おそらく実行中のアプリケーションの名前を
取得することができ、特定の名前のアプリケーションが起動したら電源オプションを
切り替えるような仕組みを入れたのだろう。
ULが用意した、おそらくベンチマークアプリケーションの名前だけ変えたものを実行すると、
全く同じテストであるはずなのに47%程度の差が出たそうだ。誤差と言うには大きすぎる。
ULからの問い合わせに対しファーウェイは認め謝罪し、今後ユーザが秘密の高性能モードを
選択できるように改良すると約束した。
Huawei is planning to provide users with access to “Performance Mode” so they can use the maximum power of their device when they need to.
現在は規約違反のため、該当した端末はランキングから除外されている。
ただし、ULの規約では、ユーザが設定変更できるのであれば問題なしということなので、
ファームウェアの更新時に復活するのだろう。
GeekBenchなど他のベンチマークはどうなのだろうか。ファーウェイはSoCに独自のものを
使っているので、他社端末と比較しにくい。このSoCを使っているからだいたい他社の端末と
同じ性能だろう、と予想することもむずかしい。ベンチマークの結果が参考にならないのでは困ってしまう。
ファーウェイだけでなく、他社も今回のニュースを重く受け止めて、フェアな勝負をしてほしい。
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