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キオクシアが岩手に建設中の第2製造棟が年内に竣工予定だが、稼働は2024年度に延期する方針と分かった。
またサムソン電子の純利益が前年同期比で恐ろしく落ちている。NANDフラッシュメモリを製造するメーカを襲う寒波はまだ終わらないようだ。
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ご存知の通り、コロナウイルスによる在宅勤務によりPC、スマホなどデジタル機器の需要が活発になり、NANDフラッシュメモリの需要が高止まった。
ところが2023年になってコロナウイルスの弱毒化により行動制限が解除され、欧米だけでなく日本でも在宅勤務が終わり会社に出社しろとなっている。
このため在宅勤務用のPC需要はなくなり、一気にNANDフラッシュメモリの需要もなくなった。
旺盛な需要を見越して建設を始めた第2製造棟だったが、需要予測が変わったのでこれ以上の価格下落を防ぐためにも稼働開始を遅らせる。
岩手日日新聞によれば、2024年度まで稼働開始を遅らせるそうだ。
今までも同様な事はあったので順当な判断だ。
NANDフラッシュメモリの世界で生産量一位のサムスンはどうだろうか。
これが大変なことになっている。
ダイアモンド・オンラインによれば、
サムスン電子の23年4~6月期決算は、営業利益が前年同期比95%減の6700億ウォン(約730億円)に落ち込んだ。特に注目の半導体事業(DRAMやNAND型フラッシュメモリなどのメモリ半導体、演算装置、ロジック半導体の受託製造=ファウンドリ)の営業損益は、前期から引き続き赤字だった。
95%減益!!
小さな会社なら倒産しかねない勢いだ。
NANDフラッシュメモリの需要回復はまだ見えない。半導体メーカにはまだ冬の日々が続きそうだ
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