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MNOとMVNOの今のシェアは? MMD研究所のデータに見るシェアの動向

 

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MNOとMVNOの今のシェアは? MMD研究所のデータに見るシェアの動向

MMD研究所よりアンケートによる調査結果が発表されている。

MNO(キャリア)、MVNO、SIMフリーのまとめはこちら。

この記事のポイント

  • 通信キャリアを2つ以上使うユーザは10%程度
  • MVNOのシェアは3%落とし9.3%
  • ahamo、povo、LINEMOへ移行するユーザのもとの利用キャリアは同系列が多数を占める

 

MMD研究所のアンケートの内容

MMD研究所で公開されている、通信キャリアの調査結果を読み解く。
結果はここに書かれている。

調査は11月15日~17日に行われている。では概要を見てみる。

メインで使うキャリア、サブで使うキャリア

スマホを1台だけしか使わない人もまだまだ多いと思うが、コロナのためか通信プランの多様化のためか、2台持ちも増えてきている。
自分なんかSIMを差しているものだけで3台だ。

2台持ちが増えてくると、メインで使うキャリアとサブで使うキャリアの区別が出てくる。皆さんはどのキャリアを使っているのだろう?
その調査結果がこれだ。

MNO、MVNO調査結果

MNO、MVNO調査結果 出典:MMD研究所WEBページ 以下同じ

サンプル数をみると、メインが約36,000、サブは3,500なので2台持ちは10人に1人の割合のようだ。まあそんなものだろう。
メインのシェアをみるとahamoを含むドコモが35.2%、UQ mobile、povoを含むauが26.2%、Y!mobile、LINEMOを含むソフトバンクが21.5%となっている。
そして楽天が7.8%、MVNOは9.3%だ。

サブの方は少々様相が異なる。上記と同様にドコモ系29.4%、au系19.2%、ソフトバンク系17%、楽天は19%、そしてMVNOは15.3%だ。
メインと比べると楽天とMVNOが増えている。ここからわかるのは、MNO3社はメインで使い、楽天やMVNOをサブで使うというパターンだ。
自分もそうだが、MNO3社の回線を楽天やMVNOにMNPで移転して本当に大丈夫か?という言葉にできない不安が根強くあるのだろう。

MVNOのシェア

2014年からのMVNOのシェア動向がある。MVNOが始まったのはいつなのか正確には知らないが、2013年に自分はbmobile(日本通信)で利用していた。
まだ一般的ではなかった頃だったので、2014年が1.6%というのは理解できる。

MNO、MVNO調査結果

MNO、MVNO調査結果

そして2019年を頂点に2021年は9.3%とさらにシェアを落としてきている。昨年から3%も落とした。
理由は明白だ。昨年から始まったahamo、povo、LINEMOと楽天モバイルの安価な料金プランに押されて、流出が続くのだろう。
4月以降にMVNO各社は対抗のため値下げに走ったが、値下げ以外に特徴といえるサービスがなく、速度が遅いと不満を持つユーザにとってはahamoなど安いプランの登場でMVNOを使い続ける理由が薄れたのだろう。

MNO3社からの移動先はどこか

メイン、サブ利用という話が出たが、ではMNO3社からMNPで移行するとしてどこに行くのだろう。
その答えは下図だ。現在使うキャリアの前はどこだったかを聞いている。

MNO、MVNO調査結果

MNO、MVNO調査結果

ahamoはドコモからが75%、povoはauからが83.7%、LINEMOはソフトバンクからが63.2%だ。
一方で楽天は今年はMNPで入るユーザへポイント還元などで優遇してきているが、そのためなのかMVNOからの移行が51%も占める。
MVNOユーザがMVNOのサービスに不満を持った時、その移行先は楽天だったという事だ。

そして、今もMNO3社を使うユーザがどこへ移行するか検討しているキャリアが下図だ。

MNO、MVNO調査結果

MNO、MVNO調査結果

ドコモはドコモから換えないユーザが34.9%、ahamoが23.5%だ。auの場合はちょっと違う。auから換えないユーザは31.9%とドコモと同様だが、次がpovoではなくUQ mobileだ。povoはショップ対応がないのでその点を不安に思うユーザはショップ対応のあるUQ mobileをauの次に挙げている。
そしてソフトバンクは他の2社とどちらとも異なる。ソフトバンクから換えないというユーザは1位ではなく2位の21.3%で、1位は安価なY! mobileだ。
5Gで先進的な使い方をしたいユーザはソフトバンク、という戦略だったと思うが、その垣根がなくなってきているため単に安い、データ通信は少なくていいプランのY! mobileに人気が出ているのだろう。

MVNOの凋落は今後も続くと思う。一方でその受け皿は楽天が今は1位だが、povo2.0によりその座は脅かされていると思う。
来年の同時期に出てくる次の調査結果が楽しみだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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