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Surface Go2/Surface Book3の登場

 

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Surface Go2/Surface Book3の登場

マイクロソフトからSurface Goの後継機が発表された。
それについて発表されている仕様から思うところを書く。

仕様

Surface Go 2は、Surface GOの後継として登場。
主な仕様は下記の通り、Surface Goと比較する。太字が変わったところ。

Surface Goが登場したときの記事はこちら。

Surface Go2 Surface Go
OS Windows 10 Home (S モード) Windows 10 Home (S モード)
ソフトウェア Microsoft Office Home & Business 2019 Microsoft Office Home & Business 2016
サイズ 245 mm × 175 mm × 8.30 mm 245 mm x 175 mm x 8.30 mm
重量 544g (Wi-Fiモデル) /
553g (LTEモデル)
522g (WiFiモデル)
ストレージ 64GB(eMMC) / 128GB(SSD) 64GB(eMMC) / 128GB(SSD)
ディスプレイ 10.5インチ 1920 × 1280ピクセル  縦横比: 3:2 10 インチ 1800 x 1200ピクセル 縦横比: 3:2
タッチ機能 10 ポイント マルチタッチ Gorilla Glass 3 10 ポイント マルチタッチ Gorilla Glass 3
バッテリ駆動時間 10時間駆動 ビデオ再生は最長 9 時間
CPU Pentium Gold 4425Y / 
第8世代Core m3
Pentium® Gold 4415Y
セキュリティ Windows Hello 顔認証 Windows Hello 顔認証
メモリ 4GB /  8GB 4GB / 8GB
無線LAN IEEE 802.11 a/b/g/n/ac IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 4.1 4.1
外部端子 USB Type-C(ディスプレイ出力にも対応)、ヘッドホンジャック、Surface Connectポート、Surfaceタイプカバーポート、microSDXCカードリーダ USB Type-C、ヘッドフォンジャック、Surface Connectポート、
Surfaceタイプカバーポート、microSDXCカードリーダ
カメラ Windows Hello 顔認証カメラ (フロント)、5.0MPフロントカメラ、8.0MPオートフォーカス付きリアカメラ Windows Hello 顔認証カメラ (フロント)、5.0MPフロントカメラ、
8.0MPオートフォーカス付きリアカメラ
マイク あり あり
スピーカ Dolby Audio 対応の 2 W ステレオスピーカ Dolby Audio Premium 対応の 2 W ステレオスピーカ
価格 65,780円~107,580円 64,800円~82,800円

インプレッション

surfacego2

surfacego2

見比べてわかるのは、筐体はそのまま、中身を最新のハードウェアに変えたということ。
代表的なものではCPUとディスプレイの大きさをよくしている。一方でメモリ、
ストレージは変えていない。バッテリ駆動時間が変わっていないが、ディスプレイが
良くなれば消費電力も増えるので、他の部分で減らして前モデルと同様にしたのだろう。
使い方にもよるが公称で1時間延びている点は評価に値する。

また、前モデルではCPUに選択肢がなかったため選択しなかったユーザを考慮したのだろうか、
CPUにCore m3を選択できるようになった。価格は当然上がるが、性能は比較にならない。
仕事用のモバイルPCとするつもりならm3を選択すべきだろう。m3により、性能は64%上がったようだ。

メモリやストレージは初代と変えず、そこそこで構成している。最近仕事で使っていると
4GBでは問題がよく発生した。8GBにすることで解決しているので、仕事に使うつもりがあるなら
8GBが最低ラインに上がっている。もちろんWEB閲覧専用と割り切るなら、安価な4GBでもよい。

以上のスペックから、初代同様にクラウドサービスの端末の様な使い方なら問題なさそうだ。
逆に写真を加工するとか大きなExcel表を編集するような行為は向いていない。
そもそもそれに見合う大きさのディスプレイでもない。

用途は何か?

Surface Go2を使う用途は何か。
自分の場合、初代が出たときはDell Inspironを持っていなかったので、ATOMの2 in 1では
性能が足りない不満を補う、そういう用途で考えていた。
しかしキーボード兼用のタイプカバーまで買うと8万円オーバで、普通のPCを買えると判断した。
今回も価格帯は上がっているので、買う候補にはならない。
USの様にオフィスなしで$399=46,000円程度なら、ボーナスシーズンならきっと
衝動買いする諸兄も多いのだろうと思うが。

価格を考慮せずに用途を再度考えると、上記のようにクラウドサービスを利用する際の
端末としては問題ないと思う。例えばWEBの閲覧。会社の仕事であってもWEBで
完結しているものなら問題ない。
一方でアプリケーションとなるとPentiumにしろm3にしろ、普段仕事で使う
i5やi7とは比較にならないスペックだ。大きなExcel表を開くことが多い自分の場合は、
使えるものではないのは明らかだ。
となると、VDIのように、処理はすべてサーバで行い、PCは入出力に徹する方法であれば
価格もスペックも問題なさそうだ。最近の在宅勤務向けにはいいだろう。

Surface Book3

同時に発表された2in1の端末でGo2よりは上位。仕様を見る限りでは、こちらはまともな
仕事に使えそうだが、Go2の様に持ち運びが楽ということはない。
Go2と並べて比較してみる。

Surface Go2 Surface Book3 13.5インチ Surface Book3 15インチ
OS Windows 10 Home (S モード) Windows 10 Home Windows 10 Home
ソフトウェア Microsoft Office Home & Business 2019 Microsoft Office Home & Business 2016 Microsoft Office Home & Business 2016
サイズ 245 mm × 175 mm × 8.30 mm 312 mm x 232 mm x 23 mm 343 mm x 251 mm x 23 mm
重量 544g (Wi-Fiモデル) /
553g (LTEモデル)
1,534g (Core i5)/ 1,642g(Core i7) 1,905g
ストレージ 64GB(eMMC) / 128GB(SSD) 256GB / 512GB/ 1TB  256GB / 512GB/ 1TB 
ディスプレイ 10.5インチ 1920 × 1280ピクセル  縦横比: 3:2 13.5 インチ 3000×2000ピクセル  縦横比: 3:2 15インチ3240 x 2160ピクセル  縦横比: 3:2
タッチ機能 10 ポイント マルチタッチ Gorilla Glass 3 10 ポイント マルチタッチ
バッテリ駆動時間 10時間駆動 15.5 時間駆動 17.5 時間駆動
CPU Pentium Gold 4425Y /
第8世代Core m3
Core i7-1065G7 / Core i5-1035G7 Core i7-1065G7
セキュリティ Windows Hello 顔認証 Windows Hello 顔認証
メモリ 4GB /  8GB 8GB / 16GB / 32GB  16GB / 32GB
無線LAN IEEE 802.11 a/b/g/n/ac IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 4.1 5.0
外部端子 USB Type-C(ディスプレイ出力にも対応)、ヘッドホンジャック、Surface Connectポート、Surfaceタイプカバーポート、microSDXCカードリーダ USB Type-A (3.1 Gen 2) 端子 x 2、USB Type-C (3.1 Gen 2) 端子、ヘッドホンジャック、Surface Connectポート x 2、SDXC カード リーダ
カメラ Windows Hello 顔認証カメラ (フロント)、5.0MPフロントカメラ、8.0MPオートフォーカス付きリアカメラ Windows Hello 顔認証カメラ (フロント)、5.0MPフロントカメラ、
8.0MPオートフォーカス付きリアカメラ
マイク あり あり
スピーカ Dolby Audio™ 対応の 2 W ステレオスピーカ Dolby Atmos 対応の 2 W ステレオスピーカ
価格 65,780円~107,580円 209,880円~341,880円 292,380円~374,880円

インプレッション

画面がGo2より大きいので解像度が高くなるが、重さの増加は持ち歩きとは言い難い。
1kg以内なら持ち歩けると思うが、1.5kgのノートPCを鞄に入れて持ち歩くことは
あまり考えたくない。もちろん、CPUの強化により性能はGo2の比ではない。
前世代のSurfaceBook 2に対しても50%の性能が向上しているそうだ。普段使いのPCとして
そのまま持ち運べる魅力はあるだろう。

車で移動することが中心のUS西海岸なら17インチでも持っていくのだろうが、
日本、あるいはUSでもニューヨークのような都心部では電車移動が中心だ。
そういうケースでは13.5インチのSurface Book3でもちょっと厳しい。
客先に行ってプレゼンする、というようなケースではGo2のほうがよさそうだ。

まとめ

Surface Go2にしろBook3にしろiPad対策といわれている。
タブレットモードとして、キーボードをつけてPCとして使う用途は競合している。
PCからタブレットへ、タブレットからPCへのアプローチは逆ではあるが、
ユーザから見たらどちらにしようと
迷うところである。決め手は使うアプリケーションかな、と思う。
機会あればiPadとSurface Go2の比較などしてみたいものだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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