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ある日やってきたネット障害についての格闘の経緯のご紹介。
光回線についてのまとめはこちら。
5月29日夕方、自宅の固定光回線で突如インターネットアクセスができなくなった。
帰宅して夕飯を食べているときに、妻と子供から文句を言われた。
家に帰ってからも障害対応ってなあ。
と思いつつ、また格好のブログネタだなと思ったりもした。
まさか2日に及ぶ激闘になるとは、このときは思いもしなかった。
無線LANルータの電源を入れる。
通常ならこれだけでタブレットもAmazon Echoもインターネットにつながって使えるのだが、
どちらも繋がらない。
Echoは「アレクサ!」と子供が叫んでも
と、つれない返事だけ。
あれ、無線LANのアクセスポイントが壊れたか?
でも1階も2階もどちらの無線アクセスポイントでだめということは、家の中の配線が問題の原因ではなさそう。
現にIOデータ製ルータの管理画面にアクセスできる。
スマホと無線LANアクセスポイントの経路は問題ないってことだ。
タブレットをLTEでインタネットにつないで、障害情報を調べる。
最初にフレッツ。
やはり障害情報はない。
つぎは、プロバイダのso-net。
まずはあまり堅牢でないと評判の、IPoE用に買ったIOデータのルータがフリーズしてないか疑う。
どういう製品なのかは、こちらを参照。
念の為、光モデムの方も電源の抜き差しをしたが、効果なし。うーむ。
プロバイダ側の問題か、IOデータのルータが逝ってしまったか。どちらかだな。
自作メインPCのJisaku6を起動。
ネットにつながらないのなら何もできないな、と思いつつ、あれ。
なんと、メールを受信している。
それから殆どのホームページは表示されないが、googleの検索画面は表示するじゃないか。
あれ。
コマンドプロンプトを開きipconfigを実行。
IPv4もv6もアドレスが割り当てられている。もしかしたら。。。
googleとso-netにpingすると応答があったが、よくみるとDNSで解決した
アドレスがv4ではなくv6になっている。
あれ?
試しに他のサイトにpingすると、案の定、応答なし。
IPv4の名前解決ができていない。
これが原因だ。
googleやso-netはIPv6も用意しているので、IPv6のDNSで名前解決してアクセスできる。
おそらく、IOデータの無線LANルータのIPoE機能が部分的にフリーズしたのだろう。
再度電源を抜き挿ししたが効果なし。
その日はタイムアップでやめて寝た。
明日、解決しなければ、低速であっても前のPPPoE構成に戻そう。
PPoEにもどせば以前も遅いながらもアクセスできた。最悪はこれでつながるようにしないと家族の突き上げが・・・・
翌日。会社に行く前に、妻には「一度IOデータ製ルータの電源の抜き差しをやる」よう頼んだ。
やはり効果なし。
仕事の合間に障害情報が更新してないか確認する。やはりなし。
広域障害ではなく、我が家だけなのかも。
こうなると、まずはso-netに問い合わせるべきなのだが、
問い合わせするページがどこにあるかわからない。
たらいまわしの挙句、電話で問い合わせるページが出てきただけ。
仕事があるからメールでの問い合わせにしてほしいんだけど。
遥か昔、何かで困ったときにso-netに相談したときは、
すぐに見つかって親切に対応してくれてのになあ。
遥か昔の話になってしまったな。明治は遠くになりにけりか。
問い合わせは諦めて、会社からの帰り道でも対策を調べる。
調査はルータの問題と絞り込む。
すると、新しいファームウェアが5月16日に出たと
IOデータの製品ページに書かれているではないか。
これは試さないといけない。
帰宅し、早速ダウンロード(IOデータのサイトもIPv4なので、自宅の回線ではつながらない。
スマホでLTEでつなぎ、ダウンロードした)し、適用しようと管理画面をみる。
あれ、最新版のファームウェアじゃないか。
よく見ると、さっきのIOデータの製品ページの情報は、今年じゃなくて昨年だった。
無駄なパケットをつかった。。。ガックシ。
ルータの管理コンソールを改めて見ると不思議なことがある。
「インタネットの接続はない」
しかし、ローカル側もリモート側もv6のIPアドレスは取れている。(つまりv6のDHCPは動いている)
V6でアクセスできるサイトはタブレットでも表示する。
たとえば、googleの検索、Facebook、Instagramをブラウザで表示できた。
(アプリケーションはv4だけで作っている場合があり、Facebook、Instagramはつながらなかった。)
メール受信もできる。
しかし、「インタネットの接続がない」という表示。はて。
おそらく、transix側に問題があってつながらないため、IPv4に関するサービスが全滅なのだろう。
この日も何度かルータの電源抜き差しをやったが、状況変わらず。
仕方ないので、遅くて使い物にならないかもしれないが、元のPPPoE設定に戻して、つながらない状況は脱しよう。
IOデータ製ルータに挿さるLANケーブルをすべて抜き、このルータを
必ず通過してWANとLANをつないでいた構成から抜き取った。
以前のように、光モデム(+ハブ)にLANケーブルをすべてつないだので、IPoEを使えなくなる。
ただ、これでLAN内から久々光モデムにアクセスして、止めているPPPoEセッションを有効にしようとしたとき、
あれ?違和感がある。
消していないはずのPPPoEセッション情報がない。右の表の部分になにもない。
確か切り替える直前まで使っていたi-revoのセッション情報もあったはず。
2つとも消えている。あれ?どういうこと?
PPPoEセッションがなければ、v4は当然つながらない。どうしたものか。
ふとタブレットを見ると、今まで無線LAN経由では接続がない、と表示されていたWEBページや、
twitterが更新されている。
つまり、v4のインタネット接続が復活したようだ。
でも、え、どうして?
PPPoEはつながっていないのに。
PCでも確認する。確かにつながっている。
SPEEDTESTを実行すると、下り90Mbps以上の上出来な性能が出ている。
PPPoEなら絶対に出ないはずだ。せいぜい数Mbpsだった。
それから、このソフト、どのプロバイダからアクセスしているか画面左下に表示される。
最初はso-netだった。一時期i-revoにしたときはIIJ(IIJの回線を使っているので)、
そしてIPoEにしてからはtransixサービスを提供するマルチフィード社 と表示されていたが…
なぜか今はau。
え、どこかでテザリングしてつないでいる?
我が家には2つauのスマホがあるが、どちらもテザリングオプションは解約した。
なんでau?
謎は深まるがとりあえずつながったので、家族に伝え動作することを確認してもらった。
問題ないうえ、速くなって喜ばれた。父の威厳が復活だ。
その後ネットの情報を探すと、so-netがV6プラスを開始したことが書かれていた。
あれ、so-netはtransixだろ?
探していくと、4月にIPoEサービスの終了とV6プラスサービスの開始が書かれていた。
え?
自分はso-netのメールアドレスを2つ持っており、メインは古くから使っているほう。
一方、光回線の契約時にもう一つメールアドレスができたが、あまり見ていない。
またso-netからDMがきた、くらいの気持ちでフォルダに移動していた。
マイページで確認すると、
IPoEサービス 5月28日解約
V6プラスサービス 5月30日開通
どちらも申し込んだ記憶は全くないが、この一連の問題発生と一致する。
おそらくこうだろう。
5月28日 so-netがIPoEサービスを解約申請、同時にV6プラスサービスを開通申請
5月29日夕方 解約工事を実施。ここからIPv4が不通
5月30日 so-netのV6プラスサービスが開通(おそらくV6ブラスはKDDIが提供) ここからIPv4が復活
自分が申し込むのも面倒ではあるが、家で仕事に使う場合に勝手にこういうふうに切り替えされると、損害賠償ものになるのじゃないかなあと思う。
最後に光モデムの外観を見ると、PPPランプが消えている。だから管理画面でもPPPoE設定がない。
どうも光モデムのファームウェアを更新してIOデータ製ルータがなくてもつながるようになったようだ。
さて、不要になったこのIOデータ製のルータ、何に使うかな。
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