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ハッキングによる情報流出が多いように、関係者が持ち出すインシデントもまた多い。
NTT西日本で発生した顧客情報の持ち出し事件に対して、犯人を起訴したという報道があった。
この事件の影響は、のべ3,000万件に及ぶ個人情報の流出となったようだ。
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前回の記事はこちら。
一方で逮捕された犯人はどうなったか。NHKが報道している。
2月21日に不正競争防止法違反で元派遣社員が起訴されている。
そこで明らかになったことは、のべ3,000万件の個人情報流出になったということだ。
のべなので、同じ人の情報を複数の名簿業者に販売した結果、ということになる。
事件で持ち出された名簿は928万人分らしいが、これを3つ以上の名簿業者に売ったようだ。
サーバへの不正アクセスが200件におよび、それを気づかなかったNTT西日本の責任は重い。
名簿業者からは対価として2,400万円が支払われたという。対価が払われるからリスクを冒してでも金稼ぎをしようという輩が出てくる。
なぜそうなるのか。
結局のところは本人のモラル、会社の仕組みもあるが、派遣社員という地位が大きいのではないか。正社員と比べてボーナスがないなど給与面では大きく差がある割に、作業内容は正社員と大差なし。働いても働いても収入が伸びない、そんな働き手が増えすぎたのではないだろうか。
なお、NHKによれば、本人は得たお金を見栄のために使ったようだ。この事件については本人のモラルが原因のほとんどのようだ。
「外車の購入費用や生活費のために消費者金融で借金をしたため、名簿業者に漏えいするようになった。借金の返済だけでなく、旅行の費用などにあてた」
収入に見合った暮らしをしないと破綻するのは明らかだ。見栄のために金銭的に破綻し、収監される犯人に同情する余地はなさそうだ。
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