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ニュースで聞くまで知らなかった。NTT西日本の問題で光回線の工事が遅れているようだ。
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西日本新聞の記事によれば、2万件もの光回線工事の滞留が起きているそうだ。
原因はNTT西日本の顧客管理システムが5月に不具合、あるいは故障により問題が発生し、6万件の設置工事が止まったようだ。
工事をできる人がいてもその人たちを効率よく配置して工事を進めるシステムが止まっているのでは、工事ができない。何時に、どこに、どういう工事に行けばいいのか、わからないからだ。
記事によれば
工事の遅延で、契約者はネットや電話が使えず、日常生活に大きな影響が出ている。申し込みから半年以上たっても工事が行われていないケースもあるという。
5月頃というと高齢者へのワクチン接種の予約で電話がつながらず、ネットではすんなりできたという話が合った頃だ。予約を進めるためにネットの申し込みをしたのに、設置されないという問題だ。ユーザは憤慨しているだろう。
その一方で相変わらず猛威をふるうコロナウィルスにより、在宅勤務や自宅でのリモート授業が行われている。一人ならともかく、数人が同時にすれば既存の契約では帯域が足りないと気付くことがある。そんな時にプラン変更を申し込んでも4か月待ちでは話にならない。5Gを使ったホームルータなどをいれるしかないだろう。
考えていたストーリを変えるしかなくなったユーザの気持ちを考えると、1企業のしでかしたこととはいえ、社会全体に対する影響が大きいことから総務省に指導してほしいところだ。
またしても、という印象しかない。原因を記事から引用する。
NTT西によると、トラブルは5月、契約者の工事希望日や住所などを入力する「工事受け付けシステム」の更新時に発生。更新前に電話番号の表記などを統一する作業が徹底されず、約6万3千件のデータが移行できなかった。
このシステムは、顧客のサービス利用状況など複数の管理システムと接続しており、システム間の連携設定にも不具合が判明。修正作業に約2カ月を要し、滞った工事が本格的に再開したのは7月以降という。
NTTといえば前身は電電公社。国の通信を一手に引き受けていた公社だ。設備を引き継いでいるおかげで、民営化後も他社よりも有利な営業ができていた。
なのに、このような基本的なことができていない。あきれ返る。事前の検証が不十分だったのであろう。
8月にもみずほ銀行でATM障害が起きた。その原因が分かったというニュースはまだ聞いていない。
普通はそれを構築したベンダも交えて、何が原因だったかはすぐわかるものなのだが、それがわからないという。にわかには信じがたい。このため金融庁による異例な改善指示が出ている。
これも事前に綿密な作業のシミュレーションをしていれば回避できていたことだろう。
もちろんどんなに準備しても回避しきれない問題はある。やってみないとわからないことがあるものだ。
しかしみずほ銀行はあまりにも障害の回数が多い。
自分自身も銀行口座を持っているが、メインバンクにする気は全くない。そのくらい信用できない。
昨年あたりからこういう手の問題が多く目につく。
人材の質の低下なのか、対象のシステムが難しくなりすぎているのか。
本当の原因が何なのかを解決しないと、この手の問題はつづきそうだ。
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