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SalesforceといえばCRMで伸張しているSaaSサービスだ。
CEOとは縁あって一度会ったことがあるがとても背の高い人だった。
そのSalesforceから新たな発表があった。
IT業界に関するニュースのまとめはこちら。
コロナウィルスの影響で在宅勤務がいきなり始まった人も多かったであろう。
そんな在宅勤務や遠方で分散して仕事をしているチームにとって、Slackのようなツールは
欠かせない存在になってきている。
出典:スラックWEBページ
Slackはビジネスチャットツールで、SaaSとして提供されている。
SaaSなので会社内にソフトウェアをインストールするサーバは不要で、代わりにインタネットとの接続回線を
用意すればよい。
チャットの何が良いかというと、メールでは不都合な点がチャットツールなら解決できるという事だ。
有料プランもあるが無料のプランもある。フリープランでは閲覧できるメッセージが直近の10,000件まで、
ファイルストレージは5GBまで、インストールできるアプリは10個までと制限されるが、
SOHOや趣味の仲間との交流であれば問題ないレベルだろう。
自分の場合は本業ではSlackではなくライバルのTeamsを使っている。内容はほぼ同じだ。
SlackはSalesforceによる買収に合意した。SalesforceのサービスにSlackを組み込んで、
さらに拡販していく意図があるのであろう。そこにはおそらくマイクロソフトに対抗していくと
いう意図もありそうだ。
Salesforceの素晴らしいところは、先進的なサービス提供だけでなく企業文化にあると思う。
それはCEOのマーク・ベニオフ氏の考えから始まっていると思うが、この企業の大切にするものは、
信頼、カスタマーサクセス、イノベーション、平等だそうだ。
このためこの企業の従業員は社会貢献に特に進んで活動していると記憶している。
ここまでやる会社は他に聞いたことがない、という印象。
以前参加したセミナーでも企業文化のためなのか非常に印象深かった。通常のセミナーでは
四角形の部屋の1つの壁際に演台があってそこに立って背後に巨大なプロジェクタで投影した
資料を見せながら講演をするのだが、この会社は投影する資料は他と同じようだとしても講演者は
部屋の中心に立ち、360度の周囲を聴講する人が座る。初めてその会場に入ったとき、
あれ、コンサート会場と間違えた?と思ったくらいだった。
出典:セールスフォースWEBページ
ほかのIT企業との異質さに驚きもしたが、そのあたりがSalesforceの躍進の原動力なのかもしれない。
CRMのリーダ企業とビジネスチャットのリーダ企業の提携。これによる先はもちろんマイクロソフト
対策だろう。Salesforceは躍進しているとはいってもマイクロソフトのようにOSから
クラウドインフラと手広くやっているのではない。CRMという狭い領域でのみ勝負している。
その牙城に対しても近年は様々な企業が参入して闘おうとしている。
kintone、Sansanなど聞いたこともあるだろう。そしてマイクロソフトのdynamics 365だ。
これらにより先進的だったSalesforceの領域がどんどん他社に持っていかれている。
Salesforceは2019年にはアップルと提携している。危機感があって今回Slackを買収したのであろう。
今後もマイクロソフトとの闘いは続くが、Salesforceのいい企業文化は継続してほしいものだ。
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