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ソニー製ノイズキャンセリングイヤホン 購入とレビュー

 

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ソニー製ノイズキャンセリングイヤホン  購入とレビュー

2020年3月16日更新
Boseのノイズキャンセリングイヤホンが壊れ、
Bose社から返答がくるまでの間、ノイズキャンセリングイヤホンなしで
生きていけないことに気づき、代用品を探した話。
ノイズキャンセリングイヤホンのまとめはこちら。

No music, no life

BoseのノイズキャンセリングイヤホンQuietConfort20i(以後、QC20i)が壊れたので
会社の昼休みに音楽を聞けなくなった。

正確に言えば、聞くには聞くのだが周囲がうるさいので、
会話ばかり耳に入り音楽が耳に入ってこない。困った。No music, no lifeだ。

しかし、だ。

ふと思い付く。日本だけでなく世界の音楽シーンに貢献したソニーのWalkman。
その流れを引くXperiaがここにあるじゃないか。

前面

前面

でも、ただ聞くだけでは周囲のうるささは変わらない。ノイズキャンセリング機能があって、
静けさが得られる。
しかしなんと。

Xperiaはちょっと前から専用イヤホンを使えば、ノイズキャンセリングで音楽を聞けるのだ。へー。

 

仕組み

Xperia XZ1を買った時に一度BoseのQC20iを挿してみた。
そのまま使えたらいちばんの組み合わせと思ったから。プラグの口径はびったりだが、
普通カチッと止まるはずなのにそれがない。止まらないのですぐ抜ける。何で?

調べてみると、QC20iは古いiPhoneやiPodに対応する、4極のプラグ。
Xperia XZ1は仕様書によれば5極だそうな。あれ?

Xperia用5極

Xperia用5極

ステレオだから左右で2極、再生や停止などの制御用に1極、アースに1極。
だからQC20iは4極。じゃXperiaのあと1極は?

なんと、マイクだった。そういわれればスマホなのだから、
音楽を聴いている時に電話着信に応答したらイヤホンをとって話す、なんてあり得ない。
スマホ用のイヤホンにマイクは必須だ。
このため、プラグの形状が違うので、Xperiaは専用の(高い)イヤホンしか使えない。困ったものだ。

しかしこのマイク。誰が考えたか知らないが、通話だけに使うのではなく、
音楽を聴いているときにも使える。専用の極があるのだから、半二重ではない。
マイクが拾った周囲の音をスマホで処理して音楽にのせて聞かせたらどうなるか?
この仕組み、まさにノイズキャンセリングなのだ。

だから特別なハードウェアなしでソフトウェアで、拾った周囲の音を処理して音楽に合成し、
ノイズキャンセリングをしているようだ。最近のスマホのCPUは素晴らしい性能なので、
その位の処理をさせても大丈夫ということだろう。

購入

4月終わりの楽天マラソンで購入。正規品はやはり高いので、並行輸入のものにした。

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そういえば、最初のBoseはUSのアウトレットで買ったっけ。まずは安く買うのが一番。

開封

宅配便の紙袋で届いた。普通なら段ボールの外箱にいれるのだろうが、
送料無料だし仕方ない。若干箱がつぶれていたが、中身は問題なし。
中身は説明の紙とイヤホン、それから耳の穴の大きさに合わせるためのパッドだけ。シンプルだ。

イヤホン本体

イヤホン本体

試聴

まずは使ってみる。静かな自分の部屋で聞く。普通のイヤホンと変わらないかなぁ。
あまりノイズキャンセリングの効果がわからない。
そういえば、スマホ側に設定があった。ノイズキャンセリングにしないと効果がない。

まずイヤホンを本体に挿し、設定>>アクセサリ設定からノイズキャンセルをONにする。

アクセサリ設定

アクセサリ設定

ノイズキャンセルをタップすると、環境設定ができる。

ノイズキャンセル

ノイズキャンセル

環境設定は電車、飛行機、室内から選ぶ。

ノイズ環境設定

ノイズ環境設定

1つ戻って省エネモードがある。 しかしこの設定、よく見るとバッテリ節約のためなのか、
画面が消えるとノイズキャンセリングを停止と言う馬鹿げた設定である。
画面を消したって音楽は聴いているのになあ。

最初のアクセサリ設定画面で感度設定ができる。ONにしておけばいいだろう。

感度設定

感度設定

 

職場の昼休み

さて、どのくらいうるさいのか騒音計で測ってみる。およそ60dB。

事務所の音

事務所の音

昼休みになり、準備をして音楽を聴く。お、多少周りの音が小さくなった。
音楽の音を上げると周りの音はほとんど気にはならない。しかし、大音量は耳にはあまりよろしくない。
QC20iに比べると静寂性はいまいち。だが、ノイズキャンセリングがないよりは確実にまし、である。

 

仕組みの考察

BoseのQC20iは先程書いたが、4極なのでマイク用端子はない。
ではどうやってノイズを拾っているかというと、左右のイヤホンに実はマイクがついている。
耳で周囲の音を拾って、バッテリを兼ねた本体で処理していると思う。
QC20iがノイズキャンセリング機能を提供するのでスマホと連携する必要はなく、
Xperiaのようにプラグの先にあるスマホに周囲の音の信号を伝える必要はない。
左右のイヤホンの位置で聞こえる音を別々に処理できる。

QC20iとソニーイヤホン

QC20iとソニーイヤホン

一方でXperiaはマイク信号を伝える信号線は1つしか持ってないので、いわゆるモノラルだ。
左右の耳のイヤホンとは異なる位置で拾った音を入力として、スマホで処理する。
実際に耳の周辺で聞こえる音ではないので誤差が大きくなり、またモノラルなので、
結果としてノイズキャンセリング効果ががいまいちなのではないだろうか。
どうせ特殊なのだから6極のプラグにして、左右別々の処理ができたらよかったのに、と思う。

評価

星5つでつける。

価格 ★★★★☆
耐久性 未評価。線が細いので断線しやすそう
静寂性 ★★★☆☆
所有欲を満たす ★★☆☆☆
総合 ★★★☆☆

線の細さから耐久性が怪しそう。QC20iのように4年くらい使えたらいいが。

まとめ

自分の評価ではBoseのノイズキャンセリング対応ヘッドフォンは最高位なので、
それと比較するのはかわいそうに思う。ただ、10倍もの価格差を考えるとよくやっていると思う。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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