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日本マイクロソフトがやっと2画面スマホのSurface Duo2を販売開始する。
スマートフォンのまとめはこちら。
昨秋にマイクロソフトが発表した製品群に登場していた。仕様については下記記事を参照。
この時は2022年前半に販売予定ぐらいで、北米では売られているのに何を準備しているのだろうと思ったものだった。
それから半年弱。やっと国内でも販売が開始される。噂では1月11日販売開始だそうだ。
マイクロソフトはもともとWindows10 Mobileというモバイル向けOSを武器にモバイル市場を取ろうとしていた。
自分もNuansNeoを購入して試したりしたが、失敗の原因はアプリが圧倒的に足りないことだった。
各ソフトウェアベンダはAndroid、iOS向けに作るのだが、ユーザが少ないWindows10 Mobileまで対応するベンダはごく一部の大手だけだった。当時の記憶では、Facebook,InstagramやAmazonのショッピングアプリだった。
Netflixがあるかというと記憶にない。TikTokも記憶にない。
ユーザがもとめるものがないので売れない→売れないからユーザ数が増えない→さらに売れる見込みがない、
と負のスパイラルに陥っていた。約40年前の国産8ビットPCが全盛だった頃、多数ある電機メーカ、電器メーカがこぞって参入したが瞬く間に撤退したのは同じ理由だった。ソフトが多数あるところしか生き残れない。
こうしてマイクロソフトはモバイル戦略を修正し、Windows10 Mobileは2019年末頃に終了。
以後、マイクロソフトのモバイル戦略は自製OSはあきらめ、Androidに乗っていくことになった。
最近、Windows10をインストールすると、途中でスマホとの連携の設定を聞かれる。マイクロソフトができるのはそのくらいになってしまった。
Androidベースでスマホの開発がされていると伝えられたのはそれから数年だったか。
当時は並行してWindows10の派生バージョンの開発も伝えられた。(これはWindows11の登場で中止になったが)
数々の噂を経て、現れたのがSurface Duoの初号機。日本では販売されなかったが、2画面ディスプレイという驚きの仕様で登場した。
最近は高額な機種に有機ELディスプレイを折りたためるものがあるが、広げるとタブレット並みになる。コンセプトは同じだ。
マイクロソフトの狙いはコンシューマではなくビジネスユーザだ。法人契約で大量に買ってもらう事を考えている。
Surface Goは個人向けのモデルもあるが、オフィスなしモデルは基本的にEA契約をしている大規模法人をターゲットにしている。EA契約なら個人単位で何台でもPCにオフィスをインストールできる。またここ数年はMicrosoft 365を売っていきたいという理由もあるだろう。
5G対応で、仕事に使えるような2画面の広さ。
在宅勤務が普及してきている昨今でこういうビジネス向けモバイル端末がどのくらい需要があるか、興味がある。
自分なら、高すぎて買えないけど、借用できたらレビューしたい逸品であることは間違いない。
価格から考えると個人コンシューマは無視して法人向けに特化した製品といえる。
となると、Windows10という個人コンシューマも法人も使っているプラットフォームがあるのに、モバイルは法人だけといういびつな構造が続く。(今までその法人でさえなかったのだから、ましといえばましなのだが)
マイクロソフトは個人に対してはどうリーチしていくつもりだろうか?
独自OSは失敗して凝りていると思うので、AndroidかiOSにすり寄っていくしかない。iOSは他社にライセンス提供はしないだろうから、選択肢はAndroidだけだ。
でき上がっているOSを利用しているだけではマイクロソフトの思い描く戦略が実行できないだろう。
マイクロソフトはその資金力でGoogleがもつAndroidの支配権の一部を買い取っていくのではないだろうか。
妄想になるが、あまりうまくいっていないグーグルのクラウドをうまくいっているAzureに統合し、その見返りにAndroidのOSデザインに一部参加できるようにするとか。
妄想は尽きない。
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