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【GIGAスクール】徳島の高校の半数が故障 知事が激怒

 

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【GIGAスクール】徳島の高校の半数が故障 知事が激怒

小中学生には公費でPCやタブレットが貸与されて、学校ではリモート授業やPCを使った討議をするなどいろいろなことに使われている。
高校も同様に進められているが、義務教育ではないため実態は小中学校とは異なる。
徳島で起きた問題について書いたのは11月だった。4か月を経てどうなっただろう。新学期を乗り越えられるのだろうか。

IT業界に関するニュースのまとめはこちら。

  

徳島の問題

前回の記事はこちら。

徳島の県立高校で使っているタブレットで問題が起きている。公費でそろえた約15,000人が使うタブレット端末がのうち3,500台以上が故障して使えなくなった。
もともと一人1台でそろえたものなので不足しており、製造元や販売したものの責任が問われている。

新学期を前に

4か月が経った。最近また記事が出ている。

徳島 高校 タブレット故障 知事激怒

徳島 高校 タブレット故障 知事激怒 出典:47NEWS

記事を要約しよう。

2020年度に徳島県教育委員会が1万6500台を調達し、21年4月から使い始めた。修理したり予備機を使ったりして対応しているが追い付かず、現在も7千台以上が不足する。正常な状態に戻るのは9月ごろになるという。

え、4月に間に合わないの!?高校は今は情報という教科がある。PCがなければ難しいだろう。複数人で共有する対応なのかもしれないが、それでは不得意な生徒はやらなくて済んでしまう。情報教育を進める方針に反するよなぁ。

教育委員会は県の知事部局に代替機を確保するための予算措置の相談をしていなかった。担当者はこう説明する。「学校が夏休みに入ってしまい、故障台数の集計に時間がかかった。故障の全体像が見えてきたのが9月下旬だった」

お粗末! 地方の役人はこういうレベルなのだろうか。あるいは大事にならないだろう、なったら納入業者に丸投げと考えていたのだろうか。

徳島県の後藤田知事は10月30日の記者会見でこう発言している。

教育委員会を批判した。「任せておけない。対応がお粗末だったことをしっかり認めてほしい」

激怒だ。

それにしても、

1台当たりの価格は4万8950円だった。

この価格って、まとまった台数の納入なら型落ちになるけどHPやDELLでも購入できるであろう価格だ。しかし実際に高校性が使うPCははるかに安いツーウェイ製だ。その差額はどこに消えたのだろう。
中間マージンをごっそり抜かれない限りはChromebookよりも性能のあるWindowsPCを買える金額なのに。
WindowsPCが無理ならiPadなら十分買える。でもパワポなんかを使う授業には使いにくいかな。

今回の半数以上が故障したタブレットは、入札を経て四電工徳島支店(徳島市)が納入した。入札に参加したのは同支店のみだった。四電工が複数の代理店に調達を依頼したところ、想定する仕入れ価格に見合うのがツーウェイ社の製品のみだったと説明する。

中間マージンはいったいいくらだったのだろう。気になる。

今年になってからの動き

酷暑によるバッテリ膨張の問題だけではなかったようだ。1月になって新たな問題が見つかった。

1月下旬、充電後にバッテリーが1時間未満しかもたない新たなトラブルの報告があった。教育委員会は充電器に接続しながらであれば使用できるため、外付けバッテリーの確保などで対応できないか検討している。「最終的な不足数は見通せない…」。終わりの見えない対応に、教育委員会の担当者は落胆を隠さなかった。

自分でも経験があるが、最近のスマホは、期待したほどバッテリの持ちがよくない。
なんというか。バッテリの劣化がなだらかに落ちていくのではなく、ある時期にすとんと落ちている気がする。リチウムイオンバッテリ、といっても品質はレベルがありそうだ。

わずか1,2年でバッテリの持ちが1時間未満になるとは思えない。考えられる可能性は

  • バッテリの品質が非常に悪い。おそらくリチウムなどの原料の品質問題
  • 電源につけたままで使うとタブレットのバッテリ充電が充放電を繰り返し、意図せず充電回数が約200回を超えて寿命になる。昔のPCではよくあった

最近のPCではバッテリの保護のため、80%で充電をやめるとか、AC電源がつながっているときはバッテリに充電しないとかいろいろな機能がある。バッテリの持ちを長くするためには必要な機能だ。そしてこういう機能は低価格の製品には実装されていない。

そして絶望的な1行が書かれている。

四電工にツーウェイ社製品を提案した代理店によると、昨秋に故障を巡る問題をツーウェイ社側に伝えたが、現在も返答はないという。

そういうメーカーだ。個人が自分の責任で買うのはいい。壊れたとしてもそれは自分の判断だ。
でも税金で買った教育向けのPCにこのような製品品質では困る。未来ある子供のためには必要な道具だ。

いっそ選定にかかわった関係者全員が自腹で別メーカのものを買ってお詫びすればいいのにね。

最後に至極まともなXの記事があったので引用する。徳島県の担当者は高い授業料になったね。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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