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【GIGAスクール】徳島の高校でタブレット故障が頻発 1人1台体制にできない

 

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【GIGAスクール】徳島の高校でタブレット故障が頻発 1人1台体制にできない

小中学生には公費でPCやタブレットが貸与されて、学校ではリモート授業やPCを使った討議をするなどいろいろなことに使われている。
高校も同様に進められているが、義務教育ではないため実態は小中学校とは異なる。
徳島で起きた問題をきっかけに調べてみた。
IT業界に関するニュースのまとめはこちら。

  

徳島の問題

徳島の高校で使っているタブレットで問題が起きている。

徳島県 高校 タブレット故障

徳島県 高校 タブレット故障 出典:朝日新聞

要約するとこうだ。

  • 徳島県では高校生向けに8億円をかけて16,500台のタブレットを購入し、県立高校に配備
  • 約15,000人の生徒が使うタブレットのうち、3,500台以上が故障で使えない
  • 故障したタブレットはすべてツーウェイ製

ツーウェイ?
amazonでよく見るChuwiのことだった。
このメーカ、amazonでの同程度のスペックを比べると明らかに安く、自分は今まで手を出していない。

話を徳島の問題に戻すと、故障について書かれている。

  • 故障は今年7月から急増し、猛暑などでバッテリーに異常が起きた
  • 複数生徒で正常な端末を共有して使ったり、個人のスマートフォンで代用したりする状態
  • 教育長は「故障台数はさらに増える可能性がある。通常に戻せるめどは立っていない」と説明

問題の発覚から3か月たって会見したという。対応が後手後手だ。
メーカが全台を交換するようなこともないだろう。泣き寝入りするのだろうか。

全国的な状況

小中中学校は文科省の予算で1人1台の太陽がされており、自治体によって使用するものは異なるが多くはChromebookと思う。
高校はどうだろうか。
義務教育ではない高校は、文科省の予算はなく、都道府県が公立高校に対して整備をしているようだ。
文科省のWEBサイトに資料がある。

文科省 高校ITCT設備

文科省 高校ITCT設備 出典:文部科学省 以下同じ

都道府県ごとの整備状況を示している。左の都道府県はPC教室をのぞいて一人1台を整備したということのようだ。徳島県も入っている。
右のほうは令和6年度末までに整備していく予定で進めており、現状はPC教室での共用、あるいは個人負担で購入している。
PC教室での共用では最低限ののPCの使い方を学ぶことはできても、授業で資料を作る、皆で議論して資料をまとめていくようなことが難しい。
自宅に持ち帰り勉強に使いたいこともあるだろう。ICT技術の底上げを国を挙げて進めるなら都道府県ではなく、国が資金を出してもいいと思うが。

文科省 高校ITCT設備

文科省 高校ITCT設備

またこちらの表は、都道府県別の状況だ。東京都の例で言うと、186の学校に対して生徒は約12.7万人、PC教室をのぞいて用意できたPCは約2.5万台で全く足りていない。BYOD端末台数、つまり自前のPCを使う数は約8.8万台だ。およそ2/3がまだ自前ということになる。

自前の端末が悪いわけではないが、同じ課題をやる際にOSが異なる、バージョンが異なる、インストールされているアプリが異なると教える側の負担が増える。会社と同じで生徒はすべて同じPC、同じOSを使うほうが管理しやすい。
都道府県で予算を用意できる体力は異なる。学生にとってICT設備の格差が発生することになる。

小中学生の整備は終わった。高校、大学も整備していかないと世界から遅れていくだけだ。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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