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フォートナイトをめぐるアップルとEPIC GAMESの裁判に判決が下りた。
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詳細は以前の記事を参照してほしいが、このほど裁判に一審の判決が下りた。
EPIC GAMESが提供するフォートナイトがApp Storeから削除されて、裁判に至った。
削除の理由はアプリ内課金をするルールに反してApp Store外で課金するシステムを作っていたためで、
このためアップルがルール違反として削除したという事だった。
怒ったEPIC GAMESは裁判を起こし、同調する開発者とともに1年にわたる裁判を戦ってきた。
その裁判の判決が出た。
日経電子版によれば、ポイントは下記の通り。
米連邦地裁はアップルのアプリ配信事業が独占にあたるとするエピック側の主張を退けた一方、課金ルールについては反競争的だとして見直しを命じた。今後、アプリ事業者の独自課金を使うユーザーが増えれば、年2兆円規模にのぼるアップルのアプリ配信事業に影響が出かねない。
EPICの主張である、アップルが独占的にアプリ市場を管理して、高い利益を得ている件については、
アップルの市場シェアは55%以上に達し、高い利益率を享受していることも認めた。そのうえで「これらの要素だけで連邦法である反トラスト法(独占禁止法)違反を示すことにはならない」とも指摘し「エピックはアップルが違法な独占企業であることを証明できなかった」と結論づけた。
独占企業ではないので、USでは一番恐れられる反トラスト法に違法する、という判断は無くなった。
反トラスト法は過去にも何度か出てきている。記憶にあるのはマイクロソフトの全盛期にOSのシェアを前提にしたWEBブラウザやオフィスアプリの独占的な供給が反トラスト法に触れるとして、会社分割の危機にあったことだ。つまりOSを担当する会社とアプリの会社を分けろという指示が出かねなかった。
どうやってこの危機を回避したのかもう覚えていないが、アップルもその危機に立たされていたという事だ。
また、課金システムの選択肢を増やすことになるため、アップルにとっては減収の要因になる。
アップルは有料アプリから手数料を徴収することで20年に約200億ドル(約2兆2000億円)の収益をあげ、粗利益率は8割近くに達したとみられている。米地裁命令によって収益源が損なわれるとの見方から、10日の米国市場でアップル株は前日終値に比べ3%下落した。
この結果だけをみるとEPICは主張を通したように見えるが、EPICのCEOはアップルの独占を認定させたい意向があり、控訴するそうだ。
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