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【ベアボーン】ASRock製 DeskMini X600の購入(5)性能測定

 

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【ベアボーン】ASRock製 DeskMini X600の購入(5)性能測定
   

Xに投稿したが、ASRock製のベアボーン、DeskMini X600を半年近く待っていたので、自制心がきかず購入してしまった。
さあて何に使おう。今回は性能測定。
ASRock製のベアボーンミニPC、DeskMini X600のまとめはこちら。

  

測定項目

世間ではいろいろなPCの性能測定項目があるが、今回は以下のものでDeskMini X600の性能を測定する。

  • Final Fantasy XIV 黄金の遺産  グラフィック性能
  • Final Fantasy XV グラフィック性能
  • CINEBENCH 2024 CPU性能
  • PCMARK10 事務用途のPC性能
  • CRYSTAL DISK MARK ストレージ性能

これらでだいたいカバーできているだろう。

CPU-Z

あらためて、DeskMini X600を構成するパーツの情報をCPU-Zで確認する。

DeskMini X600 性能測定 CPU-Z

DeskMini X600 性能測定 CPU-Z

DeskMini X600 性能測定 CPU-Z

DeskMini X600 性能測定 CPU-Z

ついでに設定からOSバージョンも確認する。

DeskMini X600 性能測定 システムバージョン

DeskMini X600 性能測定 システムバージョン

では、順に見ていこう。性能の比較対象は、最新の自作PCであるJisaku8。仕様は下表のとおり。


モデル名
Deskmini X600Jisaku8

ケース
ベアボーンZALMAN R1

CPU
Ryzen5 8600GRyzen7 5700X

CPUクーラー
ベアボーン付属
DEEPCOOL ディープクール
AK400

マザーボード
ベアボーン付属
ASUS TUF GAMING
B550M PLUS

グラフィックボード
CPU内蔵
Radeon 760M
GG-RTX3060-
E12GB/OC/DF

メモリ
DDR5 32GBDDR4 32GB

ストレージ(OS用SSD)
WD Black SN580 1TBWD Black SN770 1TB

ストレージ(仮想マシン用)
なしTEAM CX2 1TB

ストレージ(データ用HDD)
なし
なし
USB 3.2 Gen1(A) x3
WD80EAZZ 8TB
WD60EZAZ 6TB
USB 3.2 Gen2(A) x 1

インタフェース
USB 3.2 Gen1(A) x3
USB 3.2 Gen1(C) x 1

USB 3.2 Gen2(A) x 1
USB 3.2 Gen2(C) x 1
USB 3.2 Gen1(A) x 6
USB 2.0 Gen1(A) x 6

有線ネットワーク
2.5GbE2.5GbE

音声インタフェース
マイクジャック付きイヤホン
イヤホン
マイク

ディスプレイ出力
HDMI 2.0 x 1
DP1.4 x 1
DSUB x 1
HDMI2.0 x 1(USB)
HDMI1.4 x 1(USB)
HDMI 2.0 x 1(グラボ)
DP1.4 x 3(グラボ)
HDMI2.0 x 1(USB)
HDMI1.4 x 1(USB)

電源
ベアボーン付属Antec NE650C

OS
Windows 11 HomeWindows 11 Pro

モデル名
Deskmini X600

ケース
ベアボーン

CPU
Ryzen5 8600G

CPUクーラー
ベアボーン付属

マザーボード
ベアボーン付属

グラフィックボード
CPU内蔵
Radeon 760M

メモリ
DDR5 32GB

ストレージ(OS用SSD)
WD Black SN580 1TB

ストレージ(仮想マシン用)
なし

ストレージ(データ用HDD)
なし
なし
USB 3.2 Gen1(A) x3

インタフェース
USB 3.2 Gen1(A) x3
USB 3.2 Gen1(C) x 1


有線ネットワーク
2.5GbE

音声インタフェース
マイクジャック付きイヤホン

ディスプレイ出力
HDMI 2.0 x 1
DP1.4 x 1
DSUB x 1
HDMI2.0 x 1(USB)
HDMI1.4 x 1(USB)

電源
ベアボーン付属

OS
Windows 11 Home

モデル名
Jisaku8

ケース
ZALMAN R1

CPU
Ryzen7 5700X

CPUクーラー

DEEPCOOL ディープクール
AK400

マザーボード

ASUS TUF GAMING
B550M PLUS

グラフィックボード
GG-RTX3060-
E12GB/OC/DF

メモリ
DDR4 32GB

ストレージ(OS用SSD)
WD Black SN770 1TB

ストレージ(仮想マシン用)
TEAM CX2 1TB

ストレージ(データ用HDD)
WD80EAZZ 8TB
WD60EZAZ 6TB
USB 3.2 Gen2(A) x 1

インタフェース
USB 3.2 Gen2(A) x 1
USB 3.2 Gen2(C) x 1
USB 3.2 Gen1(A) x 6
USB 2.0 Gen1(A) x 6

有線ネットワーク
2.5GbE

音声インタフェース
イヤホン
マイク

ディスプレイ出力
HDMI 2.0 x 1(グラボ)
DP1.4 x 3(グラボ)
HDMI2.0 x 1(USB)
HDMI1.4 x 1(USB)

電源
Antec NE650C

OS
Windows 11 Pro

測定結果まとめ

先にまとめを出しておく。詳細は後述している。

DeskMini X600 性能測定 まとめ

DeskMini X600 性能測定 まとめ

今回の測定でわかったことは、以下の点だ。

  • グラフィック性能はdGPUのRTX3060が高性能であり、内蔵のiGPUであるRyzen8600G +Radeon 760Mでは比較にならない。
    高速な動きをするゲームの目的では内蔵GPUのPCでは無理という点は今も変わらない。
  • CPU性能は想定外に6C12TのRyzen8600Gの方が8C16TのRyzen5700Xを上回った
    CPUアーキテクチャが異なる点がコア数の数を超えたということだ。価格差がなければ旧世代の7シリーズを買うよりも新世代の5シリーズを買うほうがいいだろう。
  • ストレージ性能はSSDの性能がそのまま出る。
    そこにはCPUがGPUの性能が反映されることはほぼない。

 

従い、新たにPCを買う場合は、旧世代のRyzen7/9が安く出ていたとしても、価格差が大きくなければRyzen8000/7000世代の1ランク下のCPUとdGPU を購入すればどういう用途でも万全だ。

今回の測定の様子も動画でまとめている。FFXIVのベンチマーク中にざーーっと音がしているものはDeskMini X600のファンの音。

Final Fantasy XIV 黄金の遺産

Deskmini X600のグラフィックはCPU内蔵のRadeon 760Mだ。このため、RTX3060に比べれば性能は低い。
このためテスト前から4Kでは動かないだろうと思っている。試しにやってみたら、まあ、悲惨なスコア。設定変更推奨になった。
フルHDで測定する。

DeskMini X600 Jisaku8
最高品質
Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク DeskMini X600 FHD 最高品質

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク
 DeskMini X600 FHD 最高品質

3110 設定変更を推奨

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク Jisaku8 FHD 最高画質

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク
 Jisaku8 FHD 最高画質

13052 非常に快適

高品質
Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク DeskMini X600 FHD 高品質

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク
 DeskMini X600 FHD 高品質

3320 設定変更を推奨

標準品質
Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク DeskMini X600 FHD 標準品質

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク
 DeskMini X600 FHD 標準品質

3798 設定変更を推奨

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク Jisaku8 FHD 標準画質

Final Fantasy XIV 黄金の遺産ベンチマーク
 Jisaku8 FHD 標準画質

18305 非常に快適

Final Fantasy XV

先ほどのベンチマークと同様にこれも4K性能は見るまでもない。フルHDで測定する。

DeskMini X600 Jisaku8
標準品質
Final Fantasy XVベンチマーク DeskMini X600 FHD 標準品質

Final Fantasy XVベンチマーク
 DeskMini X600 FHD 標準品質

2318 重い

FF15 ベンチマーク Jisaku8 FHD

FF15 ベンチマーク
Jisaku8 FHD

12186 非常に快適

軽量品質
Final Fantasy XVベンチマーク DeskMini X600 FHD 軽量品質

Final Fantasy XVベンチマーク
 DeskMini X600 FHD 軽量品質

3413 普通

CINEBENCH 2024

CINEBENCHはレイトレーシングで性能を測るベンチマークだ。実行には時間がかかるが、それはCPU性能が現れていると考えるべきだろう。
8C16TのRyzen 5700Xを積んでいるJisaku8が最高性能と考えていたが、今回の結果は違った。6C12TのRyzen 8600Gであっても前世代を上回るCPU性能を示したのは意外だった。
この性能だけ見ると、最近はDDR5メモリも安くなったので価格差がなければ新世代のRyzen5とdGPUを選ぶ方がよさそうだ。

DeskMini X600 Jisaku8
DeskMini X600 性能測定 CINEBENCH2024

DeskMini X600 性能測定
 CINEBENCH2024

マルチ 723
シングル 104

Jisaku8 性能測定 CINEBENCH2024

Jisaku8 性能測定
CINEBENCH2024

マルチ 650
シングル 71

PCMARK10

オフィス製品をシミュレートした動きをするPCMARK10では事務用途でPCの性能を測ることができる。
在宅勤務を意識したWEB会議風のテストも行われる。
このテストもGPUを酷使するものではないので、CPU性能で差が出てくる。従い、Ryzen 8600Gの方が性能がよい。

DeskMini X600 Jisaku8
DeskMini X600 性能測定 PCMRK10

DeskMini X600
 性能測定 PCMRK10

6981

PCMARK10 JIsaku8

PCMARK10 JIsaku8

6523

CRYSTAL DISK MARK

ストレージ性能を測る標準的なツールだ。シーケンシャルの読み書き、ランダムの読み書きの性能を調べることで、バックアップのように巨大なファイルの読み書きや、頻繁な更新があるアプリケーションの読み書きをシミュレートしている。
今回用意したSSDはともにGen4規格のWD製のものだが、Jisaku8は上位のBlack、DeskMini X600は下位のBlueを用意した。Blueにしたのは単に予算の都合だ。
昨年に比べるとSSDの価格は上昇しているため、今回はBlueにしたのだ。
SSDもHDDも使い始めが最も性能が良く、一通り書いた後の更新して書き込むフェーズになると性能が落ちてくる。使っていると今回の性能測定した値よりも落ちていく。

DeskMini X600 Jisaku8
DeskMini X600 性能測定 Crystal Disk Mark

DeskMini X600 性能測定
WD Blue SN580

シーケンシャルR/W 4183.96/ 4144.99
ランダムR/W 3877.04/ 4140.47
自作PC WD Black SN770 性能測定

Jisaku8 性能測定
WD Black SN770

シーケンシャルR/W 5215.09/ 4937.64
ランダムR/W 4436.42/ 4900.37

次回は増設した周辺機器の紹介。


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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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