スポンサーリンク
自作PCをやる人は数多くいるが、こんな高スペックの
PCを作っている人はなかなかいない。
ショップ店員がインタビューに対してこういう話をしたそうだ。
「大学などの研究機関や、動画編集を業務とする企業が使うようなパーツです。一般の家電量販店ではまず取り扱っておらず、ウチのような専門店じゃないと手に入らない。」
なんと、その人はCPUを一般的なデスクトップ用PCではなく驚愕のコア数を誇る、Ryzen
Threadripper 3990Xを指定したそうだ。
金額にしておよそ50万円。CPUだけで、だ。
マザーボードもそれなりにするし、メモリも多く積む必要がある。
もはや趣味ではない領域だ。
Ryzen第3世代のメニイコアである3990Xはコア数が64、スレッドは128。
同時に並列処理で計算することが得意で、上記のように科学技術分野で使われる、あるいは
動画編集に向いていると思う。
その3990Xを何に使うのだろう?
Ryzen 3990Xで自作PCを作ったのは、最近話題に上る将棋界の新星、藤井二冠だ。
得られた賞金で自作PCを作るようなことをこたえていたが、まさか、3990Xとは。
高校生がお金をたくさん得たから贅沢した、というわけではないようだ。
自分は知らなかったが、6月の棋聖戦第二局では、藤井二冠の手「3一銀」で話題になった。
将棋ソフトが4億手先を読んだ段階ではこの手は悪手であったが、6億手先を読むと
最善の手になるとわかった。
PCの計算能力の限界によって、先読みの数を制限してしまうのだが、その先に実は解が異なる
世界が待っていたようだ。
藤井二冠はおそらく将棋ソフトで練習をするのであろう。そのための自作PCだ。
3990Xで組むメーカPCは見当たらない。自作するしかない。決してフォートナイトをやりたい
わけではないということだ。
黎明期は自作は安くPCを組むための手段だった。
それが限られた予算の配分を買えるための手段になり、それもショップなどのBtoCで
不要になってきていた。
ここにきて、世間にないから自分が作るという理由がでてきた。広がるほど多くはなさそうだが、
確実に需要はあるだろう。
自分の場合は作る楽しみがあるので作るのだが、楽しくなければメーカPCでもいいと思っている。
まあ、買うまでいろいろ組合せを考えることが一番楽しいのだ。
PR