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春は新しい生活のスタートの季節。我が家で起きた2つのサヨナラのうち、小さい方の紹介。
macのまとめはこちら。
妻が以前の職場から払い下げで入手したAppleのPOWER Mac G4。元はリースで職場に導入
されたらしく、2003年とシールが貼られていた。16年前だ。
時々フリーズするようになり、しかしOSなどのリカバリメディアをもらってないため、
リカバリはできなかった。仕方ないので、妻は2013年にMac Book Proを買い、以来このMacは
起動されずホコリがたまるだけだった。
そんな妻がMac Book Proに続いて新しいiMac(デスクトップ)を買い、いよいよ置き場所が
なくなり、処分することになった。
個人情報漏洩の観点で、HDDを抜いて処分することになったので、初のMac分解を敢行する。
自分は学生の頃にMacintoshに憧れていた時期はあった。しかし、結局買ったことはない。
Jobsが一度離れたあとの製品は断片的にしか知らない。このG4のGが、世代を意味する
Generationであることはわかるが、仕様などは、理解していない。
知っているのは
1990年代後半にモトローラアーキテクチャの後継CPU(モトローラはMPUと
呼んだ)がでず、Appleは仕方なくIBMが推進するPOWERアーキテクチャのRISCプロセッサに
乗り、以後はPOWER Macとして販売していた。
ってことぐらいか。
POWER PCアーキテクチャはそのころ流行っていたRISCで、命令セットを単純なものだけに
して少なくするかわりに、実行時間を短くして、結果的に速くする手法。複雑な命令は
CPUレベルでは持たないので、コンパイラの性能によりアプリケーションの出来が決まる。
最初はよかったのだが、
徐々にインテルCPUとの性能差が開き、またマザーボードなどの協力ベンダ数の
圧倒的な劣勢に苦しめられ、Appleは製品をどう出すか困ったのだろう。
Jobs復帰後のAppleがとった「現実的な」対応策である、
マイクロソフトとの和解とインテルアーキテクチャへの変更により、POWFR PCを捨てて
インテルに乗り換え、Macは今の地位を築くことができた。
Macintoshが販売開始された頃のようなIBM対Appleではなく、ATアーキテクチャを
ベースにした圧倒的シェアをもつPCと、そのPCが提供しないハイエンド志向の
ニッチなマーケットを背負うMac。市場は敵対から協調に変わった。
なんて昔話はさておき。前面、側面、背面はこんな感じだ。
普通のドライバを持って作業にかかろうとしたが、あれ。六角レンチがないと開かない。
100円ショップで以前買った六角レンチを使う。4箇所でとめており、すべて外す。
ロックしているので、ロック部分を持ち上げて外し、側板を倒して開ける。
倒れたほうがマザーボード。
多分放熱フィンの下にはPOWER PCがあるのだろう。メモリやPCIスロットが見える。
残っているケースの方は電源、HDD、CDROMドライブがある。中は想像通りほこりだらけ。
さっとクイックルワイパーで拭き取る。
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