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Intelが年次イベントを開催し、新CPUについて発表した。
クライアントPC用のCoreプロセッサはMeteor Lakeの特徴が発表された。発売は12月になる模様。
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Intelは年次イベントのINtel Innovation 2023を開催し、その場で新たなCPUについて発表している。
ここではインテルが公開しているPDFから読み解いた情報を書いていく。
ここにある資料を参照している。
Core シリーズで知られるクライアント向けのブランドは現状は第13世代、コードネームはRaptor Lakeが販売されている。
ここ数年は毎年のように新しい世代が発表、発売されているが、今年も第14世代CPUとなるコードネームMeteor Lakeが開発されており、今回のイベントでその概要が発表されている。
特徴を見ていこう。
大きな改善ポイントの1つは微細化技術だ。ちょっと前は微細化技術を幅で表現していた。10nm、7nmといったものだ。微細化技術で遅れているインテルは比較されるのを嫌ったのか別の名前で呼ぶようになった。それがIntel4だ。前世代のIntel7が10nm世代で、次のIntel3は7nm世代なのでIntel4は10nmだろう。
大きな改善ポイントの2つ目は、Meteor LakeにはNPUが搭載される。AIに関する計算はCPUからNPUに移され。全体の処理が軽量になる。
NPUによりクラウド上のコンピュータ資源に頼ることなく、AIによる写真の背景ぼかし、画像認識といった処理をコンピュータ上で行うことができる。
最近のスマホにも同様にNPUが搭載されている。いよいよPCにも標準搭載される日が来た。
大きな改善ポイントの最後はグラフィック性能の向上だ。第12世代まではIris Xeだったが、最近リリースした外付けグラボ用のIntel ARCをCPUに内蔵
する。一般的に内蔵GPUは性能が低いため、動きの速いゲームでは使えないのだが、今回のARC内臓がどういうレベルで行われるか興味がある。
ARCを搭載したグラボは安価なため人気があるようだ。内蔵GPUでそん色ない性能が出れば、外付けGPUの需要は一気になくなるのかも。
チップセットで対応ということだろうか。USB4はすでに対応しているが、拡張規格といえるThunderbolt4もチップ内蔵でできるようになる。これはAMDに対して大きなアドバンテージになる(が、Thunderboltの需要自体が少ないかな)
これも物理レイヤは別途必要だが、チップセットで用意されているということだ。Meteor Lakeの普及でWiFI7が一気に普及する。
第12世代Coreで導入されたP/Eコアは有効なので、第13世代に続いて改良されるようだ。おそらくEコアが今回も増えるのだろう。
なお、Meteor Lake以降の開発コードも決まっている。
サーバ用のCPUであるXeonシリーズも発表があった。Eコアを288コア持つCPUがリリース予定だ。
これだけのコアがあれば、メモリ、ストレージの用意ができたら少数ののサーバで仮想化基盤を作ってしまえそうだ。
これは2024年にリリースされる。
インテルは量子コンピュータの世界ではあまり聞こえてなかったが、やはりリリースするようだ。
12Qbitの性能でTunnel Fallsを開発している。12Qbitは商用化に向けて進めているGoogleやIBMnに比べると小さいが、1チップで実現できるので、これを何個も並列で用意することでスケールアウトできるようになるのかもしれない。
今回のイベントではMeteor Lakeの明確なナンバリングなど細かい情報はなかったが、微細化、NPU搭載、ARC搭載と大きな進歩がわかった。
12月までには発売されるのであろう。AMDは今年は出さないのかな。冬の自作PCはMeteor Lakeで話題独占になりそうだ。
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