
2020年5月10日更新
インテルから、ちょっと目を引く製品が発表された。
PC、周辺機器に関するニュースのまとめはこちら。
DRAMを置き換えるNVDIMM
NV、すなわち、Non Volatile(不揮発性)なDIMMで、DRAMという電源を切ると
内容が消えるものを、電源を切っても内容を保持するものに置き換えようと言うもの。
- 高速アクセス可能だが電源を切ると内容が消えるDRAMと、
- 低速アクセスだが電源を切っても内容を保持するストレージ
で構成され、CPUがアクセスできるのはバスで接続されたDRAMだけなので処理の都度、
低速なストレージからデータをDRAMにコピーし、処理し、結果をまたストレージに
書き戻す。だいたいこの繰り返しで処理を進める。
これが、NVDIMMの登場により、電源を切っても内容を保持できるので、
PCは終了時にストレージに書き戻すことなく、次回の起動時に続きを処理できる。
更に進むと、CPUがアクセスできるバスでつながったNVDIMMというストレージに
直接アクセスし、データをコピーすることなく処理して書き戻すことができる。
ストレージとメモリの境界がなくなるのだろう。
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バス配線が大量に必要になりそうなこと、NVDIMMかいくら高速とはいえDRAMよりは
遅いはず。ストレージとメモリ間のデータコピーがなくなる以上に時間がかかるので
あれば逆に遅くなるシステムが出来上がる。DBのような使い方ではCPU内の
キャッシュがあまり生かされないので、この方法が有効に思えるが、
他の用途ではキャッシュでデータが完結し、新しいアーキテクチャでは速くならない気がする。
このあたりは、NVメモリがフラッシュという前提の話がほとんどなので、
新しいメモリの登場で変わっていくのだろう。
10nmステップの第8世代Core i製品
Cannon Lakeアーキテクチャを採用した10nmプロセスで製造される「Core i3-8121U」が公開された。
Uモデルなので省電力のモバイル用途。製品の仕様としては特筆するところはないが、
10nmプロセスで製造されるという点がニュースだ。
10nmステップの製品は2017年のリリース予定だったが、初物なので例によって遅れ、
その原因は例によって未解決のようだ。今回は内蔵GPUに問題があるらしく、
このCPUでは無効になっている。
以前はbloadwellのときに歩留まり問題があり、限定出荷をしていた。
他にも2011年2月にSandybridgeチップセットでSATA性能劣化のため出荷停止
したことがある。インテルといえど全能の神ではないので、失敗はいくつもある。
その間にいつの間にか、AMDが追いつき、抜き去ったというのも面白い。
自分は互換Cpuは一度も使ったことがないが、Ryzenには興味がある。
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それはそうと、日本法人の社長を探しているのは本当なのだろうか。
一昔前ならなり手はいくらでもいたはずだが。
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