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そろそろ進入学の季節だ。携帯電話サービスの学割シーズンがやってくる。
今年はコロナウィルス騒ぎで入試が急遽中止になったりと
それどころでないかもしれないが、毎年子供の携帯電話を考える時期で
あるので考えてみる。
MNO(キャリア)、MVNO、SIMフリーのまとめはこちら。
auの3G回線新規加入停止前に契約したキッズ用携帯電話 mamorino3を今も持たせている。
3Gの停波まであと1年。そろそろゆっくりと次を考えていく時期だ。
まず初めて携帯電話を持たせる場合に、どれを選ぶかという選択に迷うと思う。
おおむね下のように考える。
以下はソフトバンクの例で機種を紹介する。ドコモ、auもだいたい同じ。
未就学児や小学生低学年向けに電話を持たせる必要があるのは、どこに出かけたか分からなくなったときに
探すためだろう。電話をかけて出てくれれば帰ってきなさいという事ができる。電話しても出ない場合は
どこにいるか、位置情報を通知できる機能が求められる。遠隔操作で位置情報を送ることができる機能を
持っているので親は安心だ。あと、通常は紐が付いており、引っ張ると防犯ブザーになる。
警戒心がまだできていない年ごろなので、設定した電話番号やメールアドレス以外からの着信、受信は受けない
という設定もあり、親が完全にコントロールできるところが良い。
またスマホと違ってアプリをいれることができないので、勝手に課金されるような心配もない。
家族通話無料の設定にしていれば家族間の通話は無料だ。それ以外の祖父祖母への電話は
控えなさいと言っておけばよい。
学校に持っていけるかという点は、学校のルールによるので就学時に相談を。通常は必要な理由を
示せれば学校にいる間は使わない、などを条件に許可してもらえると思う。学校が終わった後に
学童に行って、お迎えが遅くなるような場合は持たせられるほうが安心だろう。
小学校も高学年になってくると、周囲の子供の親が面倒くさくて大人のスマホを与える場合があるようだ。
そういう親はウィルス対策ソフトのインストールをしなかったり、子供にアクセスさせてはいけない
サイトをブロックする手段を講じたりしないことが多い。面倒だから。困ったな。
そういう子供同士の話をしているうちに、自分の子供もスマホを欲しいと言い出す。
小さいうちからITスキルを磨くために触らせることは賛成だが、親の目の届かないところで
何をされるかは心配だ。
そういう心配に対応した商品がキッズスマホ、ジュニアスマホといわれるものだ。
有料コンテンツの購入や有害コンテンツの閲覧を禁止できる。アプリのインストールも
親の許可が必要だ。ただ、商品としてのメリットがこの点だけなので、最近は新商品が
出てこないようだ。3社ともラインナップから外れており、あっても在庫限りのようだ。
今は上記のような親のコントロールはGoogleのファミリリンクでおおよそのことはできる。
あとはお金がかかっていることを説明すること、親が見せなさいと言ったらすぐ出させることを
約束させて、いつでもチェックできるようにするしかないだろう。
キッズスマホがなくなったので、小学校高学年から購入する商品は通常のスマホになる。
スマホ選びは大人と同じなので好みを聞いて選べばいい。iPhoneが良ければiPhoneで良いだろう。
安くしたければ最初の機種はAndroidにしてもらう手もある。
2019年の法律変更で通信料を原資とした端末の値引きは無くなり、10万円する端末は分割するとしても
10万円払わなければならない。もちろんあの手この手で軽減する方法がでてくるが、裏技的なので
長続きしない。
子供が乱雑に扱う事も考慮して、安い端末で故障対応オプションをつけておくことがベストと思う。
キッズケータイかスマホの2択になってしまった。
キッズケータイは各社で1機種くらいしかない。不安があれば店頭で相談すればよい。
スマホのほうは、先に書いたように大人が使うもので安いAndroid機種がお勧めだ。
安くても性能が悪いと子供が文句を言う。なかなか難しいところだが、高価な端末を買うお金があったら
ほかに回したいところだ。根気よく説得するしかない。
では、どういう機種が良いだろうか。
自分が思うに、iPhone最新機種の10万円超のものを与えるのは論外として、4万円を超えるものは
適切でないと思う。4万円の場合、故障対応のオプションをいれて2年間の分割でおよそ月々
2,000円強の負担だ。このほかに通話料、データ通信料がかかる。子供一人に携帯電話で
月5,000円というところがいいところではないだろうか。現行制度では高校以上になれば
データ通信量が大量に必要になるので月1万円超になっている。3月開始の20GB低料金プランで安く
決めたいところだ。
端末価格4万円を目安に各社のオンラインショップで価格を調べてみた。(2/12調査)各社で若干価格が
異なる場合があるが、おおよそ4万円に合わせている。値段が安い順に並べている。
5G対応機種もあるが、今年買う端末に5G対応はまだ早い。次の機種変更の時に考えればいいだろう。
型落ちのものはいいとしても、バッテリ容量が少ないものは子供の用途にはあいそうにない。
となるとMNOの売る端末から選ぶとしたら
しか選択肢がない。あらら。
3月から始まるデータ容量20GBの料金プランはまだ詳細がわかっていないが、SIMフリー端末も
使えるのであれば機種選びを広くできそうだ。使えるという判断は3月の正式サービス開始に
ならないと判明しない。
メモリRAM 6GB、ROM 64GB搭載、おさいふケータイ機能、バッテリ4,000mAhで検索しすると
価格が合うのは下記のものだけだった。
残念ながら予算4万円前後で選べるのは上記6機種になりそうだ。
※もちろんスペックを落とせば選択肢は広がるので、探したい方は価格コムなどでどうぞ。
機種の選択肢が少ないようにキャリアの選択肢も少ない。MNOの4社とサブブランド2社、多数のMVNOから
選択するが、家族の中で複数のキャリアに分散するのはあまりメリットがないと思う。
ahamoのサービスでは家族間無料通話はないが、割引はあるようだ。
また、20GB低料金プラン以外では家族間通話無料は残っているし、サブブランドでも健在だ。
使えるメリットは何でも考えたいところ。
ただし、以前のように子供の契約を契機に家族全員がMNPでキャリアを変えて、新しい端末を頂く、
というストーリはもう成り立たない。おととしの法律変更以降はさっぱりだ。
となると、親が今使っているキャリアにそのまま追加するのが自然だろう。その条件を加味して
上記6機種から選べばよいと思う。その際は学割を設定できれば親の通信料にもメリットがある。
一方で3月から開始の20GB低価格料金プランでは学割はなさそうだ。総額どれだけ使うか見極めて
ゆくしかない。おそらく家族全員20GBプランにしたほうが安いだろうが。
なお、3月の20GB低価格料金プランの開始を契機に、キャリアを変える場合は下記に注意。
昨年も紹介しているが、AndroidではGoogleが提供するファミリリンクでアプリのインストール制限や、
成人向けコンテンツの閲覧禁止などを設定でき、何日に何時間使っているかを確認できる。
使える時間帯の設定もできるが、あまり過度に管理しすぎると子供の反発もあるので注意。
1年前の記事をみながらまとめたが、ずいぶん状況が変わった。
楽天MNOの開始とそれに始まる月額料金の価格破壊。その一方で端末代の高騰。
20GB低料金プランの登場で、町のショップの存続が危うくなってきそうだ。
最近は毎年大きな変化がやってくる携帯電話業界の現状を把握するのが難しくなってきている。
そんな諸兄のお役に立つ記事になると幸いです。
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