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アップルと開発者の訴訟が和解に至ったそうだ。
ゲームに関するニュースのまとめはこちら。
2019年以降にいくつもアップルに対する訴訟は出ているが、今回和解したものは App Store外で課金する方法について許可しないアップルに対してゲームなどの開発者が反競争的だとして訴えたものだ。
これに対して裁判の和解により、当初下記のようなニュースが流れたそうだ。
アップルはApp Store外での課金方法を開発者に対して許可する
しかしこれは訂正が出て、どうやらApp Store外で課金をして良いという話しには至っていないようだ。
単にアップルはApp Storeに関するルールを緩めるとしただけのようだ。
アップルは下記のように和解をもとにしたApp Storeの今後の変更方針をニュースリリースで出している。
和解のポイントはここかな。
The agreement clarifies that developers can share purchase options with users outside of their iOS app; expands the price points developers can offer for subscriptions, in-app purchases, and paid apps; and establishes a new fund to assist qualifying US developers.
かいつまむと、
和解により開発者はユーザに対して購入の選択肢を提供できる。
この最初の点が裁判で争われたものだ。
実際のところ両者の訴訟ではないのでコメントを出していないと思うが、USやEUの状況からこうなるのではないかと書かれた海外の記事を見つけた。
全てを読みつくしていないが、ポイントとして分かったことは下記だ。
ニュースで聞こえてくる、アップルがApp Store外の課金を許可した、というものとはちょっとニュアンスが違うと思われる。
あくまでもApp Storeではアップルによる決済方法のみが提供され、それ以外の方法も一応あるよ、という程度だろうか。しかもApp Store内では開発者独自の決済サイトを表示するような仕組みを作るようには意図を汲めない。
それをやったら、アップルはApp Storeにてアプリの安全性を検証し巨大なダウンロードに耐えられるサーバを提供するボランティアでしかない。
アップルにも都合があるが、EPICもSpotifyも今回の和解では満足せず、さらに活動を続けるのではないかと上記サイトでは推測している。
Androidと異なって、iOSはアプリのインストールをApp Storeを介さずに行うことができない。
アップルに削除されたフォートナイトは現状もストアにないので利用できない。
その点、Androidは裏の手として提供されている。自分がアップル製品を使わないのはこのあたりの問題がある。
かつてMacを発表したころにスターウォーズになぞらえて、アップルはPCの代表であるIBMを悪の帝国とみなしていた。
数に勝る帝国軍に対してアップルレジスタンスは団結しよう、というところだろう。
それから40年近くが経って、自分の目にはアップルが専制国家のように見えてならない。ハードもソフトも自社でコントロールする。そのあたりが専制国家のように思えている。アップルの場合は、長くOSがサポートされ、古い機種でもOS更新やアプリの利用ができている。
一方でAndroidはハードもソフトもベンダによりカスタマイズが可能だ。その代わりにOSのサポートは長くても3年。
ベンダが独自開発した専用アプリは他社の機種では使えない。互換性問題があるから開発者の頭を悩ませる。
製品、サービスとして1社コントロールがいいのか、無法地帯がいいのか。
どちらもいい点、悪い点があるので、今回のEPICゲーム締め出しはiOSではあきらめるしかないと思える。
アプリの品質や開発元の信用調査を含めて実施していることがアップル、iOSデバイスの売りと思うから。
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