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Logicool様より機材を提供いただき、キーボードとマウスをしばらく使った、使い心地をレビューする。
依頼をいただいたレビュー記事たちはこちら。
※この記事はLogicool様に機材を提供いただいて執筆している。
Logicool、ロジクールは、スイスに本社を置く企業。グローバルではロジテックが企業名である。
何故か日本法人はロジクールなのだが、おそらく大人の事情で名前を使えなかったためだろう。新加勢大周みたいなものかな。
日本では主にキーボード、マウス、WEB会議用カメラといったPC周辺機器を取り扱う印象だ。
そして、いいものだからだろう、価格は高い。
だから今まで買ったことはなかったが、今回製品を提供していただく機会があり、実際に使った感想を書き留めておく。
PCを使う上で必要なのは、キー入力を行うキーボードとウインドウやアイコンを指定するマウスだ。
最近自分でもこれらのクオリティが気になり、安いものからちょっといいものに買い替えている。
例えば、キーボードはゲーミング仕様ではあるが、メカニカルなものに替えた。調子がいい。新しいからかもしれないが。
替えて間もないキーボードとマウスではあるが、Logicool様に提供して頂いたセットに替えてしばらく使い、使い心地の感想を書く。それぞれ1週間ずつ使い、良かったものを選ぶ。
今使っているものは、先ほど紹介したADATAのゲーミングキーボードとサンワダイレクトのエルゴノミクスマウス。
マウスは以前から同型のBluetooth接続のものを使っているが、頻繁に一瞬フリーズする。このため同型の無線だがBluetoothではない、つまりUSBレシーバが必要なタイプに最近替えた。
切り替えて2週間くらいだが、マウスは調子よく動いている。もしかしたら経年劣化だったのかもしれない。
この使い心地に対して、提供いただいたキーボードとマウスに替えて暫く使う。まずは下記のもの。
まず提供いただいたのはキーボードのK860とマウスのM575だ。
K860はロジクールブランドでは初の、エルゴノミック・キーボードだ。自分自身でも初のエルゴノミック・キーボードだ。
エルゴノミックとは、人間工学の視点で人間の体に無理、負担なく使えるような製品が当てはまる。
PC周辺では特に手首の負担が問題になり、腱鞘炎の原因になる。このため、手首を酷使するキーボードやマウスにいいものを使えばいいということだ。
たとえば人間の手は椅子に座って机に向かっている場合、手のひらを下にして机の面に水平にすると若干負担がかかっている。
ところが、手をちょっとまげて手のひらを机の面と水平でなく斜めにして力を抜くと、実に手に負担なくいられるとわかる。
これがエルゴノミックか。
今回のキーボードは、ロジクール ERGO K860エルゴノミック スプリット キーボードという製品だが、諸兄も家電量販店の店頭で見たことがあるだろう。左右のキーを25度の角度で分割したキーレイアウトと、12度の角度で山形に盛り上げた流線型のデザインが特徴だ。
いつものように、外箱を眺める。
かなりでかい箱。50㎝×25㎝のサイズって、今まで買ったキーボードでは最大ではないかな。
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裏面は説明が書かれている。特徴であるスプリットレイアウト、パームリフト、ノートPCのようなタイピング感覚だ。
箱を開けると、内側には絵だけで描かれた手順がある。どの国にもっていっても使えるような、ユニバーサル仕様だな。さすが国際企業だ。
図によると、以下のようにセットアップするようだ。
これでつながる。
なお、キーボード右奥にある切り替えスイッチを押すと、最大3台までのPCと接続を切り替えられる。
さて、箱に鎮座するキーボードを撮影しておく。
特長的なスプリットレイアウト部分。スペースキーの上のあたり、キーが何もない△のあたりが高いところだ。
キーボードの左側。左手前にWindows用のキーボードでは見慣れない、スタート/opt、alt/cmdキーがある。スタート、altがWindows用で、opt/cmdキーがmac用という事だな。Windowsキーがロゴでないのが見慣れない。
右の方を撮影。キーボード下は緩衝材ではなく、キーボード一体のパームレストだ。
上の方は特殊なキーが並ぶ。中央上にあるprint screenの左、鍵マークのキーから右一列が特殊なものだ。
ちなみに箱の手前、右の隅っこにちょこんとUSBレシーバが差さっている。気づかずに箱を捨てないように。
キーボードを取り出して裏返すとそこには電池ボックスがある。扉を外すとUSBレシーバを格納する場所があったので先ほどのレシーバをいれておく。電池は単4が2本だ。
形状が特徴的ではあるが、機能も侮れない。
WindowsとMacの両対応は珍しいだろう。キーボードの刻印が異なるところがある。若干厄介だ。
また、3台につながるということは、キーボード3つ用意しなくてもPC3台の操作ができる。これは便利。
以前はPS2規格の切り替え機を使ったりしていたが、リモートデスクトップが普通になって使わなくなった。
でもリモートデスクトップで操作するには同時に2台以上のPCを起動しなければならないので電気代がもったいない。
その点、キーボードが切り替え機相当の機能を持つなら、あとはHDMI切り替え機と組み合わせる事とマウスはそれぞれのPC専用で用意すれば切り替え機なしで同じことができる。
また専用のソフトウェアをインストールすることで、PC間でファイルや文書、画像を転送することができる。ネットワークドライブを作れない、あるいは作りたくない場合にはいいだろう。
このソフトが秀逸で、普段使わないキーを無効にできる。紹介しよう。
ソフトウェアを起動すると、下図のような画面が表示される。
まずこのソフトウェアを起動する前にブラウザの表示をリロードしようとしてF5キーを押したところ、すべてのウインドウが最小化された。あれれ。
これって、一部のノートPCでもあるが、本来のファンクションキーではなく音量調整とか次の曲に飛ばすショートカットキーではないのか?案の定、FNキーを押しながらF5キーを押すとリロードできた。
毎回これでは自分は不便だ。このソフトウェアでは、左下のチェックを入れることで本来のファンクションキーとして動作する。
さらに左下の増加をクリックする。
増加? はて?
どうやら英語のMoreを直訳しているようだ。なかなか香ばしい臭いがする。
その他の設定ができる。ここが注目。無効になったキーにチェックを入れると、そのキーを押しても無視してくれる。
よく、日本語入力中にcaps lockキーを押してしまって、アルファベットになったりする。
Scroll Lockを押してしまってカーソル操作がおかしくなったりする。
極めつけは、Back Spaceキーを押すつもりでInsertキーを押してしまって、上書きモードになってしなって入力済みの文章を消してしまう事だろう。
こういう面倒なことがこの設定で解放される。やったー!これを求めていた。
使ってみるといかに自分の入力がミスタイプでこれらを押してしまい、効率悪かったかよくわかった。
他、PCの切り替えスイッチの切り替え先がわかる。
さて、設置して使ってみよう。
キーボードには一体型のパームレストがついている。これは形状記憶素材に高反発素材を重ね、表面をファブリックでコーティングした3層構造なのだそうだ。使い心地は柔らかくもなく固くもなく、ちょうどいい。
これまで使ってきたゲーミングキーボードにもパームレストはついており、キーボードでの入力作業の疲れを和らげている。
注意しなければいけないのは、このパームレスト、キーボード本体にくっついており、離れない。日本の住宅事情をガン無視した製品と言えなくもない。
ちなみにこの前に使っていたゲーミング用キーボードは分離してマグネットでくっつく。不要なら外してコンパクトになる。
このくらいの工夫はあってほしかった。
またキーボード下にはスタンドがあり、角度の調整ができる。
こう書くと普通なのだが、注意しなければならないことがある。普通のキーボードは奥が立っていく調整をするのだが、このキーボードは逆に手前を立てるそうだ。誤字ではない、手前を立てて手前を上げるのだ。だから、パームリフトなんだそうだ。
いかにも謎。謎仕様だ。
これは立ってキー入力するときに便利なのだそうだ。ほー。
打ち間違いが少なく済みそうな、キー間の間隔に余裕があるタイプだ。キーは15㎜、キー間は3㎜程度だ。
30㎝の定規と比較する。横はこんな感じだ。50㎝弱といったところ。
縦はこう。パームレスト込みで25㎝といったところ。かなり大きい。
パームレストだけで8㎝ある。それゆえ手のひらを置いて安定するのだ。因みに布ではないので、少々の水をかけたぐらいははじいてくれそう。
最後に使い心地。
自分はいわゆるブラインドタッチ(今はワッチレスタイピングというのだっけ)ができない、我流でキー入力を覚えた人なので、真ん中で分かれて距離があることで、いかに基本的な指の割り当てができていないと痛感した。
おそらくタイピングの訓練をちゃんと受けた人にとってはとても使いやすいキーボードであると思える。
使っていて手首が疲れたという事はなかったので、エルゴノミック効果は抜群だ。
手首の問題を抱える人にはいいキーボードと思える。
長くなったので次回に続く。
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