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耳が痛い話だ。
大田区が使うシステムがSSDの障害発生により停止。システム障害により発生した損害をベンダに請求すると発表した。
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2023年10月に大田区が利用するシステムが生涯を発生し、サービスが停止した。
システムはNECによって運用されており、NEC側の情報提供不足を理由に486万円強を請求するという。
障害の原因は、SSDがRAID構成だろうか3台1組で構成されていたが、2台までの障害ではシステム停止することなく利用できたところ、3台同時に故障したため停止したそうだ。
SSDを何に使っていたかわからないが、仮にOS用であればログファイルを書き込めないなど問題がでてプロセスが停止する。そういう手の問題かもしれない。
3台同時にSSDが故障する確率はそんなに高くない。3台のうち1台が正常であれば停止しないシステムであれば、仮に故障率を1%とすれば、同時に故障する確率は0.0001%になる。
この確率であれば、1年間24時間動かす場合の停止時間は32秒だ。
実際には故障率はもっと低いだろうから、停止時間は数秒程度だ。そのくらい確率は低い。
また、SSDの故障の問題はNECに製品を供給したベンダが情報提供しており、NECが顧客である大田区に適切な情報提供をしなかった。
大田区の賠償請求の根拠は情報提供不足だ。適切に情報が提供されプログラムを修正していれば回避できた問題だ。
この手の話はたまに聞く。最終的には担当者の感度によるとされているのだが、もう少しシステムで対応できないものだろうか。
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