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インテルの業績が良くなく事業の行き先が懸念されている。PS6向けのチップはAMDが採用され参入できなかったらしい。
半導体の受託生産事業を子会社化するだけで足りず、買収提案や出資提案を受けているようだ。
長かったインテルの世が終焉に向かっているのかもしれない。
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業績低迷で株価下落しており、部門の切り売りのうわさが出ていた。
その通りになった。半導体の受託生産事業を子会社化すると発表された。もともと半導体の受託製造事業はTSMCのまねであり、これで利益を稼ごうと考えていたようだが、微細化技術の遅れなどで技術的に競合に勝てず、散々な状況のようだ。
そんな中でスマホ用のSoCでは高いシェアを持つクアルコムが買収提案をしたそうだ。
米半導体メーカーのインテルの株価が20日に上昇。同社に対してクアルコムが買収を打診したと、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい匿名の関係者を引用して報じた。実際に買収提案となれば、半導体業界では記録的な規模となる可能性がある。
かつては世界最大の半導体メーカーだったインテルだが、技術的優位性を失うのに伴って販売不振と損失の拡大が続いてきた。現在の時価総額は約935億ドルと、クアルコムの半分程度にとどまる。それでも買収が実現すれば半導体業界における史上最大の取引になるとみられ、業界に大きな変化をもたらす可能性がある。
いつの間にか、クアルコムの半分の時価総額になっている。インテルはかつてはWindows Mobileを展開してスマホ用のSoCとしてATOMを販売したが思うように売れず撤退した。
そういう点ではクアルコムと事業の重複がないので、インテルアーキテクチャを取り込んだスマホSoCをリリースしようとクアルコムが考えているなら欲しい案件だろう。
しかしながら最近のWindowsはクアルコム製のSオCで動くものもある。アプリの対応状況が不明だが、アップルがM1でやったようにJITコンパイラで対応できるなら問題ないようにも思える。
アプリ対応が非常に難しく、Windows市場への食い込みが難しいのだろうか。
一方でインテルを失うことはUSにとって大きな損失と考える人もいるようだ。
amazonが提供するクラウドサービスのawsはカスタムAIチップを数十億ドルで発注したという。
また投資会社のアポロが50億ドル、7,200億円の出資を検討しているという。
出資されたとしたら、その資金をもとに成長を目指せるような改革を行うだろう。不採算な事業は切り捨てて採算のとれる事業に集中する。
しかし虎の子のCPU事業でも不具合問題を出しているインテルには、採算事業といえるものがもうないのじゃないか。
その行く末は事業分割して消滅するか、クアルコムなどに買収されるというところだろう。
第12世代Coreが出た時には復活の目が見えたかと思ったが、一気にそれ以前よりもひどい状況になった。ここ数年の問題ではなく10年くらい前からの長期的な研究が足りなかったのだろう。
インテルの今後は風前の灯だ。正常な経済活動のためにはAMDとしのぎを削るライバルであってほしいが、もはやその役割はクアルコムなのかもしれない。
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