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楽天から9月30日に5Gサービスの発表があった。
楽天モバイルについてのまとめはこちら。
楽天モバイルは、9月30日に「Rakuten UN-LIMIT V」を発表した。5Gサービスを提供する。
即日受付開始している。楽天はもともと5Gを視野に入れてMNOに参入しているので、準備は万端だったのだろう。
そのサービスの内容が問題になるのだが、まず素晴らしい点から。
月額2980円は4Gと変わらず。他のMNO3社が+1,000円程度の追加を必要とする一方で楽天は4Gも5Gも同一料金とした。
出典:楽天モバイル 以下同じ
他のMNOは1000円ほど高くしている。しかも300万人に対して1年間無料(ベータテストの意味もあるだろう)があるので、
1年間は無料と考えてよい。現状は契約者が6月時点で100万人を超えているが、次回の楽天の決算報告までは契約者数が
分からない。しかし1年で300万人が契約するほどのサービスとは思えないので、興味がある人はいまからでも大丈夫だろう。
発表につかわれているグラフを見ても他社が10,000円前後であるところ、半額あるいは1/3程度になっている。
携帯電話の高額料金に悩む家庭ではすぐにも飛びつきたいところ。
4Gと同じく、音声通話を専用アプリを使ったIP電話で行えば無制限で使える。(ただし料金が発生する相手の電話番号もある)
またデータ通信については自社網に限っては無制限。パートナであるau網のローミングを使う場合は毎月5GBまで月額料金の範囲だ。
5GBを超えた場合はパケットを追加購入するか、1Mbpsで我慢するか選択する。
一方で残念な点もある。
同時期に12月末までのエリア拡大の予定が発表されている。
東京でいえば23区はカバーされているが、市部はまだまだ。まばらに自社網が展開されつつある。
例えば府中の一部に自社網が当初からあるが、これは機器を開発するNECの実験を兼ねた基地局があるからだろうか。
その周囲を見ても全くないので不思議である。
このため、データ通信上限なしという魅力的なオファは実は自社網のあるエリアに住んでいる、あるいは通学通勤する人でないと
使えないメリットである。サービス開始当初は自社網エリア内であっても電波が届かないケースが多かったというが、
今はどうなのだろう。最近はこの手の話を聞かなくなったな。
自分の場合は、年内はエリアになる予定がないらしい。相変わらずちょっと遅めのau網を5GBまで使えるMVNO的な使い方を継続する。
1年がたって月額料金が発生するようになったら、そのまま楽天継続かあるいはUQmobileに転じるか考える予定。
先日もあったが、特に法令に関する甘さが目立つ。
もっとも法律が難しすぎる面もあると思う。いい気分ではないのは確か。
同時に5Gサービスでつかわれる端末を発表している。
Rakuten BIGという名前通りの端末で、おそらく設計製造はZTEが行ったもの。
ドコモも一時期ドコモブランドの端末を提供していたが、楽天はより積極的だ。
Rakuten BIGは、6.9インチ有機ELディスプレイ搭載で2,460 × 1,080ドット表示。
Snapdragon 765G 5G を搭載している。ミッドレンジでも高性能のSoCだ。
RAM 6GB、ストレージ 128GBを搭載するところは昨今では標準。
リアカメラ性能は超広角800MP + 広角64MP + マクロ2MP+ 深度2MPの4眼。カメラはCCD性能も気になるのでこれだけでは
撮影した画像は量ることは難しい。なお、フロントカメラはディスプレイ内に内蔵。
おさいふケータイ、防滴対応は国内向けだから対応か。
一括払いで63,455円。5G端末としては安いほうではあるが、最安ではない。SoCの価格のせいもあるだろう。
ほかに既発売のAQUOS R5Gがファームウェアの更新で使える。
一方で5G用ではないが、Rakuten Handが近日発売される。これもZTE製だろうか。
主なスペックは、
5.1型有機ELディスプレイ
SoCはSnapdragon 720G
リアカメラは48MPと深度用の2眼
おサイフケータイ搭載
SoCを700番台にした以外は在り来たりな仕様ではあるが、5.1インチという小さい画面に刺さるユーザは多いかもしれない。
昨今のスマホは皆巨大だ。指が届かない。小さい端末を求める声は意外に多そうだ。
IR発表によれば、下記の様にコンテナを使った最新の技術を用いた提供基盤をつくったようだ。
楽天モバイルは、4Gネットワークにおいて世界初(注3)の完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークを構築しており、5Gネットワークは、より柔軟で安定した開発を可能とするクラウド技術「コンテナ」を導入した「Rakuten Communications Platform(RCP)」上で構築しています。仮想化されたオープンな無線アクセスネットワーク(OpenRAN)、クラウド、OSS(運用サポートシステム)など、コアネットワークを除いた5Gネットワーク用の機能が稼働しています。当社の通信プラットフォームには、信頼できるパートナー企業各社から提供された機器やソフトウェアを活用しています。
5Gを始めたといってもまだごくごく一部の話し。これからどう拡大していくかで楽天モバイルがMNOとして生き残れるか
代わってくると思う。かつてのイーモバイルの様に他の3社に吸収されてしまうのか、あるいは逆に3社を吸収するほど
大きくなるのか。まずは無料期間が明けた頃が勝負だろう。
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