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楽天のMNOサービスであるUN-LIMIT Vが160万契約を突破した。
楽天モバイルの親会社である楽天の3Q決算資料を読み解く。
楽天モバイルについてのまとめはこちら。
決算の資料は楽天のIRサイトからダウンロードできる。
資料によると、楽天モバイルのMNOサービスであるUN-LIMIT Vは11月に160万契約を突破した。
出典:楽天IR資料 以下同じ
2019年10月は契約数が5000。これは正式サービスを開始できなかったので
無料のベータサービスとして開始したときだ。
2020年4月に正式サービスを開始したが、この時は2万。基地局はほとんどなく、
ローミング先のau網を頼る状況だった。
それが基地局をどんどん建設して、11月にとうとう1年無料300万の半数を超えたとのこと。
一時は他のMNOから嘲笑すらされていた状況ではあったが、やっとここまで
挽回できたというところか。
基地局の方はビル、マンションの屋上などいろいろなところに交渉していると聞く。
計画では2021年夏までに人口カバー率96%達成を目指すそうだ。
この計画は5年前倒しであって、相当の危機感でやっていると思う。
つまり5年も現状のまま放置では事業にならないと判断したのだろう。
現在は自社網がつながらないところはau網のローミングだが、これはauに楽天が利用料を
支払う必要がある。一方でユーザには無料としているので、楽天がすべて支払っているのだ。
この状況を続ければ正常な事業とは言えない。総務省の指導もあるかもしれない。
焦りもあって前倒しを進めたのであろう。
楽天自身の調査なのでなにかかさ上げしていないかと話半分で聴いたほうが良いが、
顧客満足度の調査結果も出ている。中立な立場での調査ではないので参考情報として考えよう。
資料によれば、満足度の総合評価は80%。10人いたら8人は満足している。
後の2人はなにか問題があって不満があるのだろう。料金はかかっていないので、自社網で
電波が入りにくい場所に住んでいるとか、そういうたぐいではないかと想像する。
調査項目5個について挙げられている。どれも70%以上が肯定的なものだ。
料金に関するものは1年間無料なので無視してよいだろう。注目すべきはデータ通信品質と
安定性だ。楽天MNOの通信ができないというは最近あった記憶がある。
他のMNOでもだいたい年に1回くらいは数時間サービスが停止することが良くある。
他社の状況と、まだ自社網がそれほど広くはできていない点を割り引いて考えると、
通信品質に70%しか肯定的な意見がでないという事は全国展開したときにはさらに下がって
ユーザが逃げ出す事態にならないだろうか。一抹の不安を感じる。
そんななかでネットの記事で知ったのだが、auが楽天とのローミング契約を順次終了させているという。
もともとMNO同士の競合である。それでも楽天に手を貸しているのは総務省の指導があったり
ローミング収入を見込めるからなのかもしれない。
しかし楽天が力をつけてきたのなら、自力でどうぞという事なのだろう。楽天端末に対するau網の
ローミング提供が各地で順次終わっている。
楽天のマップを見ると自宅近辺も1月末あたりに自社網が来るようだ。
そうなったときに、今のように快適なau網と同じ接続が期待できるのだろうか。
ネットを検索すると
いきなり使えなくなった
頻繁に切れる
というような類の発信を見つける。うーむ。大丈夫なのかな。
まずは1月末に自社網に入った時点で考えよう。
そのころ、コロナウィルスの影響でまだ在宅勤務だろうから、携帯電話をあまり必要としないだろう。
高速回線を忘れられないならUQモバイル、安さ優先なら現在も持っているIIJmioやmineoでいい。
あと2ヶ月はau網を満喫しよう。
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