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総務省が年末にコメントした話が今年の携帯電話業界を縛り上げるのか。
話の経緯と今後の予測。
12月末の有識者会議において、携帯電話で動画など特定アプリの通信を
使い放題にするゼロレーティングサービスに関して話し合いをした。
このサービスは、利用者間で不公平になる原因と考えられたようだ。
最初はMVNOが始めたように記憶している。2016年頃だろうか。
限られたLTEで高速通信できるパケットを節約したいユーザと、
安く見せてユーザを増やしたいMVNO事業者の思惑から、
特定のコンテンツに対しては高速通信パケットを消費しない、
つまりカウントしないプランが作られた。
最近のスマホで使われる用途から、この特定コンテンツにはSNSや動画アプリが選ばれている。
動画をモバイル通信で見ているとすぐにパケットの上限に達して、
あとは低速モードで月末までしのぐことになる。
それが嫌だからと、最近ではMNOを中心に大容量プランが出てきた。
こういう大容量プランでも動画は見放題になっている場合があり、
一人暮らしであれば有線のインタネット接続が不要になっている。
そのくらいの容量がある。
(もちろんゲーム配信をしたいなど、極めている諸兄には
この大容量プランは足りないだろうし、無線特有の速度が安定しない、
切断されるを嫌って有線にする諸兄も多いだろう。)
妻が秋にauの料金プランを変更したが、そのプランではSNSに対する通信は
カウントされないものだ。
料金明細に書かれた内訳を見ると、課金されたパケットと同程度の
ゼロレーティングサービスによる無料パケットがあったとわかる。
妻の使い方が一般的なものか特殊なのかはここでは断言できないが、
ゼロレーティングサービスにより恩恵を受ける人は多いだろうと推測できる。
一方で自分のauの契約はピタットプランNの1GBだ。
10月の法改正でプラン名が変わり、以前のピタットプランと若干の料金差が出ている。
家族が同じauにはいっているなら新プランのほうが安くなる。
このプランはゼロレーティングサービスに対応していないので、
SNSに対するアクセスもすべて高速パケットを消費しカウントされる。
料金はまだいいのだが、MNOの基地局といえど一度につながるユーザ数は上限があるはずだ。
料金がかからないからとゼロレーティングサービスにユーザが動画再生のために
繋ぎっぱなしにすると、上限オーバした場合は接続できないユーザが出てくる。
有料だったサービスを無料にしたため利用者が増えて、有料の時よりも使えなくなるという、
よくある事例になりそうだ。
総務省の従来からの方針は利用者間で不公平をなくすことで一貫している。
今回もそのルールからなんらかの指導が出そうだ。
昨年10月の法改定のあたりでも以下の指導があった。
そろそろ学割シーズンという年間で最も携帯電話が売れる時期が来る。
しかし昨年よりも相当冷え込むと思う。
携帯電話販売店の売り上げが落ち込み、閉店が多くなったとも聞くし、
先日のような問題も起きている。
携帯電話の端末はずいぶん前にコモディティになったが、
販売方法もコモディティになったということだろうか。
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