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HDDの故障率を紹介する海外事業者の記事の紹介。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
前回はこちら。
2020年夏の情報は、前回同様にUSでクラウドストレージを提供するBackBlaze社がまとめている。
PCのDAS(Direct Attached Storage)で扱うブロックストレージとは異なり、
NAS(Network Attached Storage)のようにファイルオブジェクトとして扱うことが多い。
NASはLAN内にストレージがあるが、それがインタネット上にあるという考えだ。クラウド=安価というイメージがあるため、どうしても安価な提供が求められている。
それゆえBackBlaze社も安価で安定した、故障しにくいHDDを探し求めていると思う。
BackBlaze社では2019年末時点で132,339台のHDDを使っているそうだ。
うちOSが2,380台、データ用が129,959台だそうだ。
ここでの情報にはOS用ドライブは含めていない。OSにはSASを使うことも多い。
なお、データは1Q、つまり1~3月のものになる。
さて、BackBlaze社では129,959台のデータ用HDDを2020年3月末時点で監視している。
テスト用のドライブと、60台以上使っていない種類のHDDはのぞき、129,764台がここでの対象だ。
表からはHGST、Seagate、Toshibaの3社が見える。
HGSTは以前は日立傘下だったが今はWD傘下だ。
WDがないのはこの会社は好きではないからと思われる。
モデル名から、デスクトップ用とNAS用のものを対象にしているようだ。
全体の故障率は1.07%になるそうだが、この表からは故障率が高いものは、
Seagate社の12TB、ST12000NM007とST12000NM0008というエンタープライズモデルだ。
7が1.37%、8が1.41%とドライブ数が最多であるという点を割り引いても、ちょっとこの数字は大きい。
またこの2モデルはともにDM-SMR方式の様だ。XigmaNASの推奨リストに記載がない。
クラウドストレージでは通常のRAIDを構成しない場合も有るので、一概にDM-SMRが使えないとは言えないが、
何らかの関係があるのかもしれない。
また、3か月間という短期間であるので十分使っていないが、東芝の4TBとシーゲートの16TBが
故障0という点に注目すべきだろう。今後のHDD選定の参考になりそうだ。
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3か月という短期ではなく、7年に及ぶデータもある。下表だ。
2013年4月以降で使い続けているドライブモデルの実勢値だ。この表の右端、AFRというものが1年間で
換算した故障率だ。このAFRをみると、特に大きいのは下記モデルだ。
ワースト3はすべてシーゲートになった。1位の4TBのものは自分が故障が多いと
よく聞いていた時期のものだろうか。
8TBあたりは悪くないのに、12TBモデルでまた悪くなっている。コストダウンのために
部品を変えてそのために故障率が上がった、というところかもしれない。
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