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2020年4月23日更新
しばらく技術革新がなかったHDDの容量拡張。3TBで足踏みしていた。
空気を抵抗の少ないヘリウムに替える、程度のことをしてきたが、
とうとう新技術が実用化された。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
容量の拡張には、いろいろな技術が使われてきた。
最近で画期的だったのは垂直磁化だろうか。あれで容量が一気に上がり3TBになった。
ヘッドも改良されている。
3TBから先はなかなか進みが良くなく、4TB、8TB、最終的には14TBくらいまで、
ヘリウム封入でなんとか進んできた。しかし、記録密度の点ではあまり進歩がなく、
また限界が見えてきた。
そこに、以前から研究されてきた技術が、やっと実用的になったとニュースがあった。
画期的に記録密度をあげる技術として、熱アシスト技術というものがある。
磁性体に熱を与え、磁化を反転しやすくする。ヘッドを小さくして1ビットに対応する
領域を狭くしても、熱により磁化反転のための磁場の閾値が下がるので記録できる。
これにより従来より記録密度をあげて、30~40TBを目指す。
この技術の先鋒はシーゲートであったが、Computex Taipeiにて20TBのHDDが、発表された。
2019年よりエンタプライズ製品から出荷される。いよいよ一気に容量が10倍になる
技術革新が始まる。SSDの大容量化により、HDDは超大容量な、エンタプライズ専用の
ものだけが生き残る時代が始まる。
1ドライブあたりの記録容量が上がることで、使うスロット数が減る。
スロットが減れば、必要なサーバ数がへり、CPUなどが使う電力消費が減る。結果的にエコである。
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もちろんSSDのほうがよりエコなので、最後の目標は超大容量なSSDだろうが、
そこに至るまでしばらくの間はまだまだHDDの需要はある。
我が家にあるデータは重複分や地デジ録画もカウントして45TBくらいかな。
これがRAID1で2本でバックアップできる日がやってくる。
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