スポンサーリンク
HDD御三家のWDからエンタープライズ向けのHDDが発売された。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
WDのプレスリリースによると、16TB、18TBのHDDを発売開始した。
Ultrastar DC HC550 CMR HDDの大容量モデルだ。WD Goldシリーズに属し、5年保証、MTBF250万時間を謳う。
出典:WD Webサイト
今回発表されているHDDは下記の技術を使って作られたそうだ。
今回の16TB、18TBモデルはともにCMRモデルだ。CMRでないものはSMRで、
その差はランダムアクセス性能だ。CMRは従来技術をもとにランダムアクセスも可能。
SMRは新しい技術で容量アップを目指しているが、ランダムアクセスによる
書き込みに適さない問題がある。このためDM-SMRという技術でCMR相当の
インタフェースを各社で提供している。
このDM-SMRはRAID構成では問題がある。詳細は下記参照。
我が家のNAS4Freeは10台のHDDで構成している。5台の3TBで構成するRAID5相当の
RAID-Zと5台の4台で構成するRAID-Zだ。ともに1台はパリティに使われるので、2.7TBx4+3.7TBx4=10.8TB+14.8TB=25.6TBだ。
アフィリエイト広告 ここから購入いただきますと当ブログに報酬が支払われ、運営資金になります。
高速自作NASについての詳細はこちら。
18TBのHDDがあれば、RAID1構成なら36TBの容量を4台で構築できる。
台数が減ることで、追加したSATAインタフェースを使うことなく作れる。
ただし、容量が大きければsyncする時間がかかる。3TBで1日かかる場合、6倍の容量なら1週間弱だ。
以前からHDDの大容量化と、故障時のRAID再構築の同期時間に悩んでいる。
RAID再構築(sync)中に他のドライブが壊れたらRAID崩壊だ。データはもう戻らない。
このためRAID5、RAID-ZではなくRAID6、RAID-Z2を選択すべきだ。
この場合、18TBをRAID6で構成するとしたら例えば4D2P(データ4台、パリティ2台)と
すると6台で72TBとなる。
個人の用途ではまだこのレベルまで必要ないし、1台8万円としたらとても払える金額ではない。
まだまだ待つ必要がありそうだ。
プレスリリースでは、20TBのSMRドライブを来四半期、つまり10-12月期にリリース予定だ。
今後も大容量化はつづく。RAID構成をどうするか考えていかないといけない。
PR