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8月に頭にストレージベンダのWDから2019年4Qの決算が発表された。
合わせて2020年の決算予想が発表されている。
大容量ストレージデバイスであるHDDについてのまとめはこちら。
詳細は英語になるが下記参照。
WDは6月末で決算を締めている。7月から新しい会計年度が始まる。
FY2020は営業益は$16,736となり、FY2019から1%の増加。
コロナウィルスの影響で1-4月までの経済活動を止めた国が多く、WDの3Q,4Qは需要が落ちたのではないか。
出典:WD WEBサイト
一方で、2020Q4の予測は1%ではない。
2020Q4は営業益は$40287Mとなり、2019Q4から18%増加の予測。
出典:WD WEBサイト
つまり、今年の後半から来年にかけて取り戻すつもりなのだろう。
WDはHDDやSSDなど各種製品を揃えている。製品分野ごとはどうだろうか。
出典:WD WEBサイト
年で見ると、クライアント向けデバイスが12%減少、データセンタ向けデバイスとソリューションが24%増加、
クライアント向けソリューションが3%減少となっている。
デバイスにはHDD、SSDが入り、ソリューションには例えばHDDを格納した外付けストレージが該当するだろう。
この数字を見る限り、データセンタは安定してビジネスが拡大するも、コロナウィルスの影響で
クライアント向けは奮わないようだ。
詳細を見よう。
クライアント向けデバイスでは
データセンタ向けでは
クライアント向けソリューションでは
ロックダウンの影響はITベンダ各社の決算でも見えている。WDも同じだ。
ストレージベンダの他の2社も同様の決算であろう。クラウドは安定基調で増収増益のベースになっている。
各社ともクラウド向け、データセンター向けのデバイスに収益を求めると同時に、
ロックダウン解除により景気が回復したら大容量SSDでクライアントも押さえていくのだろう。
3社しか供給ベンダがないので、寡占状態でほぼ同じポートフォリオになる。
同じように浮き沈みしていく3社はこれからも社会インフラを支えるベンダであり続ける。
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