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Xperia XZ1のOSをAndroid 9に更新 1年使い心地レビュー

 

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Xperia XZ1のOSをAndroid 9に更新 1年使い心地レビュー

2020年5月7日更新
auメールでOS更新のお知らせが来た。
1年使ってこんなの初めて。
MNOはメールで連絡するのかな。
OSの更新をしながら、機種変更して1年を振り返る。
Xperia XZ1についてのまとめはこちら。

機種変更の経緯

ガラケーという、日本独特の携帯電話がなくなりつつある。

海外からのスマホの勢いに押され、日本独自の規格で成長したガラケーはすでに生産が終わり、
修理用の代替品も手に入らなくなってきている。
そんな状況なので5年使っていたガラケー、ソニーエリクソン製のS006の
調子が悪くなってきたときに、慌てて機種変更を検討した。
詳しくは以前の記事を参照。

ガラケーが入手困難な絶滅種になりつつあるのと同時に、ガラケー用のサービスも
1年経ってどんどんなくなってきている。
当時はモバイルSUICAがちょうど終了した。
普段使うものなので危ういところだったと思ったものだ。

アプリ終了のお知らせ

アプリ終了のお知らせ

昨年はガラケー用のWEBサイトの終了が相次いだ。
LINE、ANA、ユニクロ、JAF、JALと、枚挙に暇ない。
auからは3G回線サービス自体の終了アナウンスが出ており、新規申込みは2018年11月で既に終了している。
サービス終了は2022年3月だ。

ガラケーの代わりとしてMNOが提供したものがガラホ、つまり外観はガラケー、
中身はAndroidなどの汎用的なOSだ。
一見進化したもののように見えて実はガラケーのメリットが生かせない機種だ。

自分の考えるガラケーのメリットは以下のもの。
前提として、データ通信用スマホの2台持ち。

  • 省電力   ガラケーはほぼ通話にしか使わない。
    少ないバッテリ容量でも数日持つ。スマホは1年くらいで毎日充電しないと持たなくなる。
  • 小さい、軽い   スマホはたいてい5インチ前後の画面のため大きい。
    電力消費が激しいので、大容量のバッテリを内蔵する。
    このため、端末は大きく重くなる。
    折りたたみができる液晶画面が実用的になり、安価になれば小さくできるかもしれない。
    が、重さはリチウムイオンバッテリに代わる画期的なものが実用化されない限りは今と大差ないだろう。
    ガラケーの小ささ、軽さには及ばない。
  • ストラップホールがある   スマホになって困っていることの一つ。
    業務用に支給される電話ではストラップホールをつけて、落下防止をするように言われる会社もあるだろう。
    自分の勤務先もそうなのだが、スマホに穴がない以上はケースをつけてくくりつけるしかない。
    しかしこの方法では心もとない。
    ガラケーはその点、かゆいところに手が届いていた。
  • 維持費が安価   一番のメリットはこれだろう。
    ガラケーでは当時毎月4000円弱の支払いだった。
    端末代の支払は終わり、通話は60分まで定額、データ通信は2段階定額の安い方だった。
    データ通信をやめれば、3000円弱にできる。
    ただの音声連絡用なので維持費は安いほどいい。
    スマホだからなのか、制度が変わったからなのか、今の維持費は高い。
    ガラケーのような通話定額がない代わりに、誰とでもいくらでも、
    あるいは5分10分だけ定額というサービスだからだろうか。

そんな郷愁の思いを持ちつつ、ガラケーとおさらばしてXperia XZ1に替えたのだった。

Android9への更新

案内メールのリンク先には9への更新であることが書かれていた。
XZ3が発売開始され、XZ2のOS更新がアナウンスされたのでいよいよかと思っていた。やっと来た。
リンク先を見るとバックアップを取るように書かれていたが、
すっ飛ばして更新を開始してしまったので危うかった。
結果的に何も問題はなかったが。

まずはいつものように、ダウンロードをする。

ダウンロード

ダウンロード

終わると更新を今するか、後でするかと聞かれる。
もちろん今でしょ。

インストール開始

インストール開始

しかし実行できない。
なんとバッテリ容量のチェックがあり、50%以上必要と。
まあ、他でもそういうルールなので充電してから再開。
再起動が始まり、更新が5分前後で終わった。早速使ってみる。

Android9の使い心地

完了したという報告画面が表示された。

更新済み

更新済み

バージョンは確かに9になっている。

バージョン

バージョン

見た目がいろいろ変わっている。
画面上からスワイプして表示するパネルでWiFi接続などを制御するが、アイコンが大きくなった。

通知パネル

通知パネル

あと画面上に通知表示されるアプリケーションを選択できるようだ。
数回通知があると、このアプリケーションの通知を今後も受け取るか、と聞かれる。
いらないならそう設定すると、今後は待受画面、あるいは画面上のアイコンとして表示されない。
あまり使ってないアプリケーションから頻繁に通知があると鬱陶しいと思っていたので、この改良はいい。

そういえば、新しいバージョンに対応できていないアプリケーションがある。
例えばJR東日本のアプリケーションだ。
運行状況が通知されなくなった。
そのうち対応されるのであろう。

性能測定

平日昼休みにOS更新後に性能が変わったかを測定し比較した。
9月と1月末の平日昼休みの比較。
場所は都内某所にある勤務先。
速度測定アプリケーション以外は終了させている。

XZ1通信速度180928昼

XZ1通信速度180928昼

XZ1通信速度190131昼

XZ1通信速度190131昼

同日夜、自宅で測定したらこんな感じだった。さすがに速い。

XZ1通信速度190131夜

XZ1通信速度190131夜

1年使ってみて

2018年1月に機種交換して、1年使ってきた。
すでにデータ通信用にスマホもタブレットも持っている自分がMNOの高い料金の
スマホを契約する意味があるのか、と自問しつつ契約した。
しかし、メリットは2つあった。

通信速度はやはり違う。
これがNNOとMVNOの差か
高い料金を払う意味は、速度のためと言うことだ。
MVNOは一般的にはMNOと同じ通信帯域に、MNOよりも多くのユーザを詰め込んで
使ってもらうイメージだろう。昼休みに遅くなる現象はこれによる部分が多そうだ。
MNOはその点、何らかの指標を持って余裕を持たせていると思う。
いくらMVNOが頑張っても、回線あたりのユーザ(あるいはパケット流量)の密度が同じにならない限り、
速度で競うことはできないだろう。

XZ1を使ってきた感想

キャリアではなく、端末として見た感想。

  • カメラ性能  カメラ性能がいいと考えていたが、夜景の連写ができない。
    連写不可

    連写不可

    ARアプリケーションで遊べる機能があるが、あまり使っていない。
    他のときは、まずXZ1で撮影するようにしている。
    (追記:XZ3までは光学手ぶれ補正がないと判明。)

  • やや重い、分厚い。額縁の太さが厚い  この2つともXZ2以降は改良されているが、
    XZ1は他社と比べて古臭い外観だ。まあ仕方ない。

    XZ1-G6-byG4

    XZ1-G6-byG4

  • 指紋認証がやや面倒  本体横にあるので、やや使いにくい。
    自分はmoto g6 plusやMediaPad M3のように本体前面下にあるほうが慣れている。
    左手で解除したいときにややこしく感じている。
    なお、上記2機種はともにナビゲーションボタンを兼用している。
    2機種で同じナビゲーションボタンの操作方法が若干異なるところが嫌ではあるが、
    画面を広く使え、便利である。是非とも指紋センサの移動とナビゲーションボタン機能の
    実装を検討してほしい。
    (追記:XZ3では背面に、1以降はまた横に移動したりで迷走している)
右側面上側

右側面上側

  • バッテリ容量が少ない  XZ2が出たときに見たら、XZ1よりもバッテリ容量が増えていた。
    XZ1はバッテリ容量が少ない機種と言える。
    使い方によるだろうが、すでに2、3日に一回は充電しないといけない。
    もちろんその2、3日は待受だけなのだが。ユーザがバッテリを交換できなくなって久しい。
    以前のような容易な交換でなくてもいいが、ユーザ自身が交換できるようにしてほしい。

結論

買って後悔したことはないが、新しい機種に目移りするのは事実。
ハイエンドなSoCを使って高い機種としているが、海外ではミッドレンジ機も出している。
ソニーすらスマホ事業が危ういと何度もニュースになっているが、ハイエンドが
生き残りの道なのだろうか。もしそうなら、海外勢に負けない機種をぜひとも作ってほしい。
カメラだけでなく、重さも大きさもメモリ容量も。

分割払いは4年にされてしまっているのでまだ、3年残っている。
さすがに4年もこの機種でやっていけるかは疑問だが、機種交換後も家の中でちょっと
使うことはあるだろう。そこまでバッテリが持つといいが。あるいは来年あたり修理で
バッテリ交換なのかな。


2019/10/29追記
2019年夏に安くなったXperia XZ3に機種変更した。


2020/5/7追記
その後の2年目の使い心地レビューはこちら。

Aceに続いてXperia10IIも発売される。いよいよミッドレンジ機に力を入れ始めたソニー。
今後の展開はどうなるか。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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