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先日NTTドコモから政府の意向をくんだ低価格料金プランが
発表された。その後の他社の動向について。
MNO(キャリア)、MVNO、SIMフリーのまとめはこちら。
ドコモからはいまのところ更新情報は出ていない。まあ、詳細を詰めているところなのだろう。
年内は動きはないと思う。
サービス内容をおさらいするとこうだった。
一方でデメリットはこういうもの。
詳細は前回の記事参照。
即座に反応したのは、ahamoにより存亡の危機に立たされるMVNOだ。
MNOが十分安くなれば、わざわざ安いけど遅いMVNOに移る人はいなくなる。このためMVNOの
戦略としては、MNO以上の品質を提供するか今まで以上に安くするしかない。
前者はMVNOというサービスの性質上不可能だ。回線をMNOから借りて、その仕様の範囲でしか
サービスを提供できない。
MNOの回線が300Mbpsまでしか提供できないのに、MVNOが1Gbps提供できるはずがない。
それからMNOに対してGBあたりいくらで借りるのに、ユーザに無制限利用できるといえるはずもない。
あ、そういう言い方している業者がいたな。
MVNOでは歴史がある、日本通信がまず反応した。
日本通信はahamo対抗と明言して下記仕様で合理的スマホ料金として、サービス提供をすでに開始している。
出典:日本通信WEBサイト
このサービスの月額料金は1,980円で、データ通信料は20GB。通話は70分まで込みになっている。
字面だけ読めば、ドコモより1,000円安く、データ通信料はおなじで通話は使い方によっては
こちらのほうが助かる人もいるだろう。
出典:日本通信WEBサイト
しかし忘れていけないのは日本通信はMVNOという事だ。データ通信の速度はドコモに及ばない。
データ消費量は同じでも同じ画面が表示されるまでにかかる時間は大きく違ってくる。
MNOのサービスに慣れた人がMVNOに移るとおそらくここを一番の不満点に持ってくると思う。
つまり、遅い、つながらない、だ。
ここが解決しない限り、1,000円くらい安くなってもいらない、と言われかねない。
ahamoの半額以下なら、遅くてもいいから大容量を使いたいという、有線環境がない
ユーザの需要はありそうだがな。
MVNOはこういう動きがあったが、MNOの動きは静かだ。
ソフトバンクと楽天は特に何も発表していない。
唯一あるのは、ソフトバンクは来年春からサブブランドであるY!モバイルとの契約変更の手数料を
無料にすると
発表した。ahamo対抗ともいえるが、もともと政府に言われていたことだ。
楽天からするとかなり限界まで絞って考えたプランに正面からドコモにぶつけてこられたと思われる。
今のところ打つ手がないだろう。
さらなる値下げに迫られているが、基地局整備の原資を確保できなくなりかねない。
楽天本体で赤字を補填してまでこのままMNOとしてやっていくか、あるいはいっそ事業売却かを
検討しているかもしれない。
唯一反応らしい発表をしたのはauを提供するKDDIだったが、非常に残念な結果になった。
事前にtwitterで発表会があると告知され、早くもahamo対抗策の発表かと思ったが、やはりそこまでの時間が
なかったのだろう。この時は予定していた発表をしただけだったと思う。
しかもその内容が料金が安くなるわけでもなくamazon primeを使えるようになるというだけだった。
いつものように複雑な料金割引条件を組み合わせて安く見せる方法の提示だったので、
ユーザの失望の声があがった。
Twitter上に上がっていたこの画像が良く表している。
自分はこの発表がahamo対抗であるとは考えていない。1月末までに対抗策が発表されるのを待つつもり。
そして万が一auから出てこなければその時はahamoへのMNPも検討すべきだろう。
先ずその前に、自前ネットワークに入ったときのつながらない問題が頻発している楽天を評価して、
使い物にならなければ即解約だろう。楽天の代わりにahamoを契約する手もあるが、その場合はauを
残す意味があるかを考えて契約にしたい。
今年からすでに制度改悪により税金が上がっている。不要な費用はカットしていかないとね。
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