スポンサーリンク
RANというと、楽天モバイルが携帯電話システムを外販するという話で出てくるキーワードだが、ここにAIが付いてAI-RANという新しいものが出てきた。
ソフトバンクとNVidiaがアライアンスを設立する。
IT業界に関するニュースのまとめはこちら。
最近ドコモの電波の入りが悪いとよく聞く。いつの間にか品質はソフトバンクが1位になっているようだ。
そのためには陰で地道な基地局整備などやってきたのだろう。
しかし携帯電話については人口が減っていく局面であることからこれから需要が増える要素がない。
そのためドコモは金融、KDDIはローソンを買収して小売りへと向かっているようにも思える。
ソフトバンクはというと、金融にも手を出しているが、人口が減っても携帯電話回線を使ってもらえる方向で考えているようだ。
その一環でAI-RANが設立されるのだろう。
NHKによれば、
AIの膨大なデータの処理に携帯電話の基地局を活用しようと、新たな業界団体を設立することを正式に発表
とのことだ。この結果、AI-RANアライアンスが設立される。
このアライアンスは何を目指すのだろうか。おそらく業界標準規格の確立だろう。
AIの運用に必要となる膨大なデータの処理を、大規模なデータセンターを介さずに携帯電話の基地局で分散化させる技術の実用化を目指します。
団体には通信大手のエリクソンやノキアのほか、アメリカのマイクロソフトとAWS=アマゾンウェブサービス、それに韓国のサムスン電子など世界の合わせて11の企業や団体が参加し、技術の世界標準化を目指すねらいがあります。
クラウド上のサーバにデータを集めるのではなく、基地局というエッジで処理してしまい、ネットワーク負荷を下げて応答速度を短縮する。
このためにすべての基地局にAI演算を行うことができるシステムが必要だが、これをNVidiaが提供するようだ。
参加する企業もそうそうたるもので、業界標準を目指しているのだろう。
一方で楽天はいち早くRANの販売を開始し、最近ではOpenAIとの提携を発表している。
AI-RANに対抗するには劣勢だが先行している楽天が業界標準を握ってしまう可能性もまだある。
今後どのような進化を遂げていくのか注目だ。
PR