【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが10.0ベータを提供開始
最終更新:2025年8月17日
投稿:2025年1月6日
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GAされた記事はこちら。
CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のメジャーバージョンである10.0のベータが提供開始。初夏のリリースに向けて10が始まった。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。
Alma Linuxのアップデート
RHELの次の、メジャーバージョンを受けたAlma Linuxの10.0のベータバージョンが提供開始された。

Alma Linux 10.0 Betaリリース
提供されるCPUアーキテクチャは以下のもの。
- Intel/AMD (x86_64)V3アーキテクチャに対応したバイナリ
- Intel/AMD (x86_64_v2)V2アーキテクチャに対応したバイナリ
- ARM64 (aarch64)
- IBM PowerPC (ppc64le)
- IBM Z (s390x)
- Beta ISOs are available
Alma LinuxはOS Kittenのリリースをすでにアナウンスしているが、こちらはCentOS Stream、つまり先行するストリームのクローンであり、Alma Linux10はRHELのクローンである。このため、 同じソフトウェアパッケージでも異なるバージョンを収容しているそうだ。
10.0の新機能
詳細はリリースノートを参照。
メジャーバージョンアップのため、いろいろあるようだ。
いくつか気になるものを紹介する。
プログラム言語
- Python 3.12
- Ruby 3.3
- Node.js 22
- Perl 5.40
- PHP 8.3
WEBサーバ
- Apache HTTP Server 2.4.62
- nginx 1.26
DB
- MariaDB 10.11
- MySQL 8.4
- PostgreSQL 16
- Valkey 7.2
コンパイラ
- GCC 14.2
- glibc 2.39
- LLVM Toolset 18.1.8
- Rust Toolset 1.79.0
- Go Toolset 1.22
セキュリティ
- the OpenSSL TLS toolkit, and the OpenSSH suiteが量子耐性暗号に対応
- The new sudo system role
- Introducing Sequoia PGP tools sq and sqv
- The OpenSSL TLS toolkit introduces creation of FIPS-compliant PKCS #12 files
- The OpenSSH suite updated to version 9.8.
注意点
今回のものはベータなので、本番環境には入れてはいけない。どういう問題が発生するかわからないためだ。
また、Alma LinuxはRHELとアプリケーション互換を目指しており、バイナリ互換は満たしていない。
そうなった経緯については、下の記事にまとめている。RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。
まとめ
まだ初期のリリースなので、今後も大きく変わる可能性がある。そういう事情を考慮しつつ今回は試すことしかできないだろう。
ダウンロードはここから。
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著者プロフィール
irvine
ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。