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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが8.10Betaを提供開始

 

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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが8.10Betaを提供開始
 

CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のバージョンである8.10のBetaが提供開始になった。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。

  

Alma Linuxのアップデート

前回の8.9Betaリリース開始時の記事はこちら。

本家RHELでは9.x系同様に8.x系でも半年ごとのマイナーバージョンのアップデートが続いている。
11月の8.9のリリースから半年たったので、予定通り8.10がやってくる。その前に恒例のベータバージョンのリリースだ。
なお、8.10は8.x系の最終バージョンになる。サポート期間終了後は9.xに移行する必要がある。

8.10Betaの提供

下記のようにAlma Linuxがアナウンスしている。

Alma Linux 8.10Beta

Alma Linux 8.10Beta 出典:Alma Linux

対応するアーキテクチャは、x86_64,aarch64,ppc64le, s390xとのこと。8.9Betaと同じだ。

8.10の新機能

詳細はリリースノートを参照。
目立つ機能追加はなく、基本的に更新だ。かいつまむ。

言語

  • Python 3.12
  • Ruby 3.3
  • PHP 8.2

主要ソフトウェア

  • nginx 1.24
  • MariaDB 10.11
  • PostgreSQL 16
  • Git to version 2.43.0
  • Git LFS to version 3.4.1

セキュリティ

  • SCAP Security Guide 0.1.72
  • Linux kernel cryptographic API (libkcapi) 1.4.0
  • Stunnel TLS/SSL tunneling service 5.71
  • OpenSSL TLS toolkit

注意点

8.9から、Alma LinuxはソースコードレベルでRHELの完全互換ではなくなっている。これはRedHatのソースコード開示の方針変更により、いわゆるクローンOSをライセンス違反なしで作ることが困難になったためだ。
Alma Linuxはソースコード互換を捨て、アプリケーションレベルでの互換性維持を目指している。
このため、良かれと思ってバグを解決するコードをAlma Linuxが盛り込んでも、RedHatはそれをまだ実施してない、という意味でのソースコード不一致の可能性がある。
RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。

まとめ

8.x系を使う人はyumやdnfで更新することが可能だ。従い新規にインストールする必要はない。
7.x系を使う人は、パッケージのサポートを理由に8.xに移る必要があれば、移行先の候補になるだろう。しかし9.xへの移行を考えたほうが長期間使えるだろう。
7.xのサポート終了は5月末だ。もう待ったなし。

ダウンロードはここから。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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