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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.4Betaを提供開始

 

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【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが9.4Betaを提供開始
 

CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のバージョンである9.4のBetaが提供開始になった。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。

  

Alma Linuxのアップデート

前回の9.3Betaリリース開始時の記事はこちら。

本家RHELでは8.x系同様に9.x系でも半年ごとのマイナーバージョンのアップデートが続いている。
11月の9.3のリリースから半年たったので、予定通り9.3がやってくる。その前に恒例のベータバージョンのリリースだ。

9.3Betaの提供

下記のようにAlma Linuxがアナウンスしている。

Alma Linux 9.4Beta

Alma Linux 9.4Beta 出典:Alma Linux

対応するアーキテクチャは、x86_64,aarch64,ppc64le, s390xとのこと。9.3Betaと同じだ。

9.3の新機能

詳細はリリースノートを参照。
目立つ機能追加はなく、基本的に更新だ。かいつまむ。

言語

8.10Betaと同じ。

  • Python 3.12
  • Ruby 3.3
  • PHP 8.2

主要ソフトウェア

8.10Betaと同じ。

  • nginx 1.24
  • MariaDB 10.11
  • PostgreSQL 16
  • Git to version 2.43.0
  • Git LFS to version 3.4.1

セキュリティ

  • SELinux userspace release 3.6: denyルールを追加
  • Keylime server components
  • Rsyslog log processing system :カスタマイズ可能なTLS/SSL 暗号化設定
  • OpenSSL TLS toolkit
  • Linux kernel cryptographic API (libkcapi) 1.4.0
  • Stunnel TLS/SSL tunneling service 5.71

注意点

8.9から、Alma LinuxはソースコードレベルでRHELの完全互換ではなくなっている。これはRedHatのソースコード開示の方針変更により、いわゆるクローンOSをライセンス違反なしで作ることが困難になったためだ。
Alma Linuxはソースコード互換を捨て、アプリケーションレベルでの互換性維持を目指している。
このため、良かれと思ってバグを解決するコードをAlma Linuxが盛り込んでも、RedHatはそれをまだ実施してない、という意味でのソースコード不一致の可能性がある。
RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。

まとめ

9.x系を使う人はyumやdnfで更新することが可能だ。従い新規にインストールする必要はない。
8.x、7.x系を使う人は、脆弱性の問題やパッケージのサポートを理由に9.xに移る必要があれば、移行先の候補になるだろう。7.xのサポート終了は5月末だ。もう待ったなし。
ただし9.x系はSELINUXをDisableにできない。開発したアプリがSELINUXに適合できるかの調査検討期間が必要だ。8.xがEOSになる前に終わらせておきたいところだ。

ダウンロードはここから。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 

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