IrvineのもっとPC自作日記
本ページはプロモーションが含まれています。
  
 

【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが10.1ベータを提供開始

 

スポンサーリンク

 
【Alma Linux】CentOS後継のAlma Linuxが10.1ベータを提供開始
 

CentOS8の後継の一つ、Alma Linuxから次のメジャーバージョンである10.1のベータが提供開始。
CentOS後継問題のまとめはこちらから。

  

Alma Linuxのアップデート

Alma Linuxの10.1のベータバージョンが提供開始された。

Alma Linux 10.1 Betaリリース

Alma Linux 10.1 Betaリリース

提供されるCPUアーキテクチャは以下のもの。

  • Intel/AMD (x86_64)V3アーキテクチャに対応したバイナリ
  • Intel/AMD (x86_64_v2)V2アーキテクチャに対応したバイナリ
  • ARM64 (aarch64)
  • IBM PowerPC (ppc64le)
  • IBM Z (s390x)

10.1の新機能

詳細はリリースノートを参照。
メジャーバージョンアップのため、いろいろあるようだ。
いくつか気になるものを紹介する。

プログラム言語、デバッガ

  • GCC 14.3.1
  • GCC Toolset 15
  • LLVM Toolset 20.1.8
  • Rust Toolset 1.88.0
  • GDB 16.3
  • Valgrind 3.25.1
  • Bpftrace 0.23.5
  • rsyslog 8.2506.0

セキュリティ更新

  • OpenSSL 3.5.1
  • SELinux-policy 42.1.7
  • SSSD 2.11.1
  • Crypto-policies 20250804

コンテナ、仮想化

  • podman 5.6.0
  • buildah 1.41.3
  • Libvirt 11.5.0
  • QEMU-KVM 10.0.0

その他

  • Python 3.12.11
  • Node.js 24
  • Samba 4.22.4
  • Mesa 25.0.7

RHELからの差分

Alma LinuxはRHEL完全互換から離れ、新たな潮流を目指しているのかもしれない。今回はRHEL10からの差分がリリースノートに書かれている。詳細はリリースノートを参照。

  • Btrfs ボリュームからの起動機能を含む、Btrfs サポート 詳細はこちら
  • x86-64-v2 アーキテクチャを追加(10.0と同じ)
  • フレームポインタをデフォルトで再度有効化

注意点

今回のものはベータなので、本番環境には入れてはいけない。どういう問題が発生するかわからないためだ。
また、Alma LinuxはRHELとアプリケーション互換を目指しており、バイナリ互換は満たしていない。
そうなった経緯については、下の記事にまとめている。RedHatの方針変更によるいざこざについての結論は下記記事を参照。

まとめ

まだ初期のリリースなので、今後も大きく変わる可能性がある。そういう事情を考慮しつつ今回は試すことしかできないだろう。

ダウンロードはここから。

PR

   
著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です