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「アレクサ、お母さんを呼んで」Amazon Echoが通信端末になる日

 

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「アレクサ、お母さんを呼んで」Amazon Echoが通信端末になる日

2020年3月16日更新
Amazon Echoは日々機能エンハンスされている。
9月頭のファームウェアの更新で、スマホのAlexaアプリから、
あるいはAmazon Echoから他のEchoへ発信できるようになった。
amazon Echo, Echo Dot, Echo Show5についてのまとめはこちら。

呼び方

「アレクサ、お母さんを呼んで」
お母さんに紐づけられたEchoに発信して、応答操作をすることなく自動で通話になる。
電話というよりはインタフォンに近い。

人でなく、Echoの名前でも呼べるようだ。台所のEchoを呼ぶとか、
居間にいる誰かを呼ぶようなことができるようだ。うちは、Echoを茶筒、
Echo Dotはそのまま(愛称未定)と名付けている。

広告にあるように、遠く離れた場所に住む親との通話もできるらしい。

Echo広告

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最新のEcho Spotを使えば、テレビ電話(テレビインタフォンというほうが正解か)
無線LAN、アマゾンのID、そしてEchoだけで可能になる。5年くらい前にASUSだったか、
Skype用テレビ電話端末を販売していたことがあったが、それに比べると安く小さくなった。

我が家では当面Echo Spot を買う予定はないので、茶筒とEcho Dotとスマホ、
タブレットだけの運用になる。

設定手順

スマホやタブレットのAlexaアプリをまず更新する。
画面下の左から2つ目にアイコンが増えていることに気づく。チャットのようなアイコンだ。

Alexaアプリ

Alexaアプリ

最初だけ、SMSを受けられるスマホかタブレットの電話番号を入力し、
送られてくる確認コードを入力する。これだけ。

確認コード

確認コード

できること

スマホから呼び出し

チャットアイコンをタップし、上の呼びかけと書かれたバーをタップする。
登録が一人だけなのでこれで済んでいると思う。二人以上の登録があれば、
おそらく名前をタップして選択し、呼びかけをタップするのだろう。

人を呼ぶ

人を呼ぶ

自分が持つEchoが2つあるため、下段にどちらに発信するか表示され選択する。

宛先の選択

宛先の選択

すると、Echo側で着信ベル代わりの音がして、通話が始まる。

呼び出し中

呼び出し中

スマホ側の画面は電話のようになるが、電話と異なるのは最初からスピーカ通話であること。
このため、Echoの近くで操作したから、ハウリングが起きる。
離れるとハウリングは収まるが、音質はIP電話並みかそれ以下ぐらいか。期待値以下だ。
音が割れてひどい。かろうじて言っていることがわかるレベルだ。

ちなみに留守番電話のようにメッセージを残すことも可能。

Echoからの呼び出し

ウエイクワードの「アレクサ」に続き、「○○を呼んで」という。
○○は登録している人かEchoの名前でなければならない。特定のスマホやタブレットは呼び出せないようだ。

人の名前で呼ぶと、スマホがアクティブならそこに着信するようだ。
さすがにいきなり通話にはならない。まあ、そういうものだろう。

使い道の想定

おそらく、Amazon自身もこの機能の明確な使い方を想定してリリースしているわけではない。
とりあえず出して、受け入れられればエンハンスを続ける、というイノベーションでは
ありがちなやり方だ。100個新しい機能をリリースして、2、3当たれば良いくらいに考えているだろう。

このため、明確な使い方の提案があるわけではないが、
広告にあるように遠方の祖父母とテレビ電話で話す、という使い方だけがある。
これをするために買ってプレゼントしろ、ということなのだろう。

しかし、これを使うには二点問題がある。

一つは、セットアップの問題

ある程度設定して出荷してくれるとはいえ、無線LANの設定などはやらねばならない。
そのときに一度祖父母の家に出向いてセットアップするのかなあ。
あるいはAmazonが出張サービスをやってくれるのだろうか。

二つ目は、ひどい音質

IP電話と同じく優先制御されていないインタネットを通して無料通話するのだろうと思うが、
周知のようにインタネット電話はパケットの紛失による再送による音切れ、
到達が定間隔でないためのゆらぎがある。スマホはもともと音声通話のためにあるのだから、
マイク、スピーカはそんなに悪くないはず。一方で茶筒のマイク性能はわからないが
スピーカは高価なBluetoothスピーカ並みとわかっている。非常にいい音で音楽を聞いているので。

家の中でテストしているので音声パケットはインターネットに出ずに、
上記のような問題もなく通話できるはずなのだが、もしかしたら音声パケットを
Amazonのサーバに一旦引き込んでいるのかもしれない。
となれば、音質の悪さの原因は音声コーデックが音質重視でない圧縮系のものなのかもしれない。
でもここまで悪かったかなあ。

どんな音声コーデックを使っているかは、パケットキャプチャツールを用意し、
スイッチのポート設定をミラーにすればわかる。ただ、家庭用の安いハブは、
ミラーリング機能を持つスイッチでないため、ちょっと高価スイッチを用意しなければならない。
(最近は難しくなったが、以前であればスイッチング機能のないハブがあり、
これなら容易にキャプチャできた。)

問題点を上げたが、改良により解決すると思っている。ただ音質の問題は、
比較対象がVoLTE通話になるので、なかなかゴールは見えないのでなないかと思っている。

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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