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Google ファミリリンクで、子供に安全にスマホを渡す

 

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Google ファミリリンクで、子供に安全にスマホを渡す

2020年3月16日更新
子供がインスタやりたいというので、新たに使い古しのスマホを用意した話。
ネット環境が提供するサービスについてのまとめはこちら。

古いTLS非対応の余波

親がスマホを使うので、それを見て子供がスマホをほしいと言うのは、どこの家庭でも同じと思う。
我が家でも学齢が上がるにつれ、ますます使いたがっている。
特に自分が作った何かの写真をアップし、見ず知らずの人に称賛してもらい、
承認欲求を満たすことができるInstagramを使いたがる。
春先にはとうとうアカウントを開設した。

以来、何かあるたびに写真を写しアップロードするのだが、問題があった。
当時用意したXperia AXではバージョンが古すぎて、しかも動作が遅く頻繁に待たされる。

このため、結局妻のiPhoneを使って撮影、アップロードをすることになり、
妻から使っているときに奪われるとクレームが来る。
折しもセキュリティの話で、大手が一斉にTLS1.0、1.1を非対応にする動きが出た。

Android 5より古いバージョンでは対応できないので、4.4のXperia AXでは
やれることが限られてくる。こればかりは仕方ない。

となると、もうすこし新しいスマホを与える必要がある。
今は家で他の主力スマホ(Xperia XZ1、moto g4 plus)のバッテリ切れのときだけ
使っているNexus5を渡すか。

既にサポートは切れており、Android6のままだが、子供が使うにはいいだろう。
しかし、そのまま渡すことはできない。
自分のアカウントでなにか買われても困る。
なにかをアップロードされても困る。

何か仕組みを考えないと。

ファミリリンクの開始

以前Xperia AXを渡したときは、子供は自分名義のGoogleアカウントを作れないと判明した。
どうやら13歳未満は作れないようだ。
(おそらく日本の法律のためか。)

仕方ないので自分のアカウントのまま、使いたいと言うときだけ横について操作を見ていた。
さすがに大人のアカウント、つまり全て操作できるものをそのまま渡すことはできない。
勝手に有料コンテンツをダウンロードされたら、目も当てられない。
また、子供には有害なコンテンツもあるだろう。
無制限では困る。

しばらくしたら、Googleがファミリリンクというサービスを開始したというニュースをみた。

ファミリリンク

ファミリリンク

早速どういうことができるか、開設しながら調べた。

要件

子供用と保護者用の2台以上のスマホ、あるいはタブレットが必要。

要件

要件

  1. 子供用 Aodroid7以降。あるいは一部のAndroid 6.1の機器
  2. 保護者用 Android 4.4以降あるいはiOS9以降

登録の最後にどの端末に管理用ソフトウェアをインストールするか聞いてくる。
管理用機器は保護者のGoogleアカウントに登録されていれば複数個で使える。
自分のように複数の機器を使い分けている人には便利だ。

できること

任天堂のスイッチを管理する、みまもりSwitchとコンセプトは似ている。

  • 使用できるアプリの管理
    • アイテムに課金されるようなアプリケーションは使わせたくない。
      そういうものはその機器にインストールされていたとしても、利用できないように許可しない。
  • 利用時間を管理
    • 曜日単位でトータル何時間使えるか、また何時以降は使えなくするかを決められる。
      スイッチと全く同じ。
使用時間の設定

使用時間の設定

お休み時間の設定

お休み時間の設定

  • 子供用機器をリモートでロック
    • 勉強する時間になったら強制的にロックすることも可能。
  • 子供の居場所の確認
    • すでに他でもある機能だが、端末の位置情報を調べられる。
      外出時にはまだ勝手に持って行かさせないが、いずれ必要になるだろう。
      外で利用できるようにするには、SIMでデータ通信できることが必須。
      毎月ある程度の出費になるので、キッズケータイと子供用スマホとどちらが良いかまだ検討が必要。

できないこと

  • 通常アカウントの管理
    • ファミリリンクで管理できるのは、ここで作った子供用アカウントのみ。
      既にある大人用のアカウントの管理はできない。
    • 子供が13歳になったら子供の意思で通常アカウントに移行できるそうだが、
      中学生くらいはまだ自由にさせられないかな。
  • 子供用機器がiOS
    • まあ、Googleの囲い込みのためのサービスだろうからなあ。
      これは許容範囲だ。(2020/1/13補足 iOSの方にも似たようなサービスがあった。)
  • 子供用機器がAndroid6.1の場合、他のアカウントがあると制限が回避される
    • 自分もやってみてわかったが、ユーザアカウントの切り替えに何も認証を要求されないので、
      親のアカウントに容易に切り替えて、制限なくいろいろなことができてしまう。
      このため、子供用機器からは他のアカウントをすべて削除する必要がある。
      何か別の手を考えよう。
Android5,6の制約

Android5,6の制約

使ってみよう

まず、子供用機器はNexus5、保護者用はXperia XZ1とした。

1 Nexus 5にて、アカウント追加をする

アカウント追加

アカウント追加

2 一旦ログイン画面になり、新しいアカウントの作成が始まる

ユーザのセットアップ

ユーザセットアップ

ユーザセットアップ

3 子供用の新しいアカウントを作成。パスワードを決める

アカウント追加

アカウント追加

ここではGmailを新規に作成して、子供の生年月日を入力。
すると13歳未満であることで、以下の処理が始まる。

4 誕生日を入力

13歳になると通常アカウントに移行できるので、正直に入力したほうが良さそうだ。

子供のアカウント作成

子供のアカウント作成

5 保護者のアカウントとパスワードを入力

保護者のアカウント

保護者のアカウント

管理できる対象

管理できる対象

子供を招待

子供を招待

保護者の同意

保護者の同意

クレジットカード情報

クレジットカード情報

設定の確認

設定の確認

アプリをダウンロード

アプリをダウンロード

インストール

インストール

セットアップ

セットアップ

6 年齢により使えるアプリケーションの表示と確認

使用できるアプリの確認

使用できるアプリの確認

使用できるアプリの確認2

使用できるアプリの確認2

使用できるアプリの確認3

使用できるアプリの確認3

7 チェックボックスをチェックして、合意

サービスへの合意

サービスへの合意

サービスへの合意2

サービスへの合意2

8 設定終了

端末接続

端末接続

設定完了

設定完了

渡す前に

子供のアカウントでログインする。
まず、画面上のいらないアプリケーションは削除。
アンインストールできないものもあるが、見えなければいい。
後でわかったがファミリリンクの管理ソフトウェアにて、利用できる、できないの設定が可能。

必要なアプリケーションであるInstagramをGoogle Playからインストール。
裏にある自分のアカウントではインストールしているが、ユーザ単位でインストールするようだ。

インストールしようとすると通常アカウントと異なり、今すぐリクエストするか、
リクエストを送信するかと聞いてくる。
つまり親の承認がない限り新たなアプリケーションをインストールできない仕組みだ。

インストールリクエスト

インストールリクエスト

リクエストに対しては、保護者の端末で承認する方法と、
子供の端末で直接パスワードを入力して承認する2通りの方法がある。
ここでは今すぐリクエストを選び、その場で保護者のパスワードを入力した。
なお、子供にパスワードを見られると悲惨なので、通常はリクエスト送信が良さそう。

インストールが開始する。あとの設定は普通と同じ。

Chromeのフィルタ設定

ファミリリンクの管理ソフトウェアで、設定ができる。

  • アダルトなどのコンテンツを禁止にする
  • 特定のサイトのみ許可。アクセスする都度、保護者の承認が必要
Chrome設定

Chrome設定

ちょっと考えて、とりあえず後者にした。
運用は面倒と思うが、まずは厳しい方にしておこう。

やってみたら、Chromeで検索する都度、承認を得る必要がある。
ドメイン部分で承認すればいいと思っていたが、どうやらパラメータ部分も見ているようだ。
これでは検索させられない。
仕方ないのでアダルトサイトなどを表示しない設定の方に変更。
これでしばらく様子を見る。

Chrome設定2

Chrome設定2

続く

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著者プロフィール
irvine
 ソフトウェア設計、ストレージ設計を経てクラウドにかかわる仕事をしている、東京郊外在住のエンジニア。
 仕事でUS,UK,SGなどの国とかかわる。
 自作PC、スマホ、タブレット、AV機器好き。ドラクエウォークはルーチンワーク。Linuxやストレージ、IT業界の動向は興味を持っている。
 新しい機器、サービスに興味あり。年数回のレビュー(自腹購入、ご依頼)と発表されて興味があるものの新製品机上レビューをやっている。
 2022年はJAPANNEXT様のアンバサダーを務めました。
 
 

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