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2020年4月5日更新
アイ・オー・データ製HDDレスで地デジ録画対応のNAS、HDL2-AA0の2台目を構築した話。
今回は6TBのドライブで作った。構築手順について今一度おさらい。
地デジ番組保管に最適なHDL2-AA0/eについてのまとめはこちら。
まだ1TBくらい容量が残っていたが、春のタイムセールで、先にNAS本体を購入した。
タイムセールではたまに安く売り出されている。
(10月のタイムセールでも更に安く出ており購入。そろそろ代替わりなのかな。)
その後HDDの価格下落で東芝6TB(ニアライン用?)を1台購入。
これは安く買えた。
しかし処分だったのか2台目を買えない。
価格が倍近くまで高くなっているので無理だった。
仕方ないのでシーゲートのデスクトップ向けSATA 6TBを購入。
6TBでは他社を抑え、最安。
以前の故障の問題があるので、シーゲートはここ数年は買ってない。
しかし他に選択肢がない。うーむ。
気になるのは、東芝は回転数が7200rpm、シーゲートは5400rpm。
せっかくの東芝の高性能が生かされない。
まあ仕方ないし、ダビング10の仕様で転送速度は低く抑えられるので、あまり問題にはならないだろう。
前の3TBを積んだ1号機の残量をだいたい使い切った夏ドラマの移動の途中で、2号機を構築開始した。
1年ぶりの構築。
ます開梱。
中身は本体、電源ケーブル、LANケーブル、HDDにつける金具とネジ、それからマニュアル。
本体の外観は特に変わっていない。
前面下にはランプとUSBコネクタ。
右下のUSBコネクタにファームウェアを格納したUSBメモリを差し込んでインストールする。
側面は何もないので省略。
背面は右側真ん中あたりに電源ボタン、下にはLANコネクタと電源ケーブルの差し込み口がある。
上面はカバッと取り外しができ、ここからHDDを入れる。
HDDは向きを揃えるのではなく、背中合わせにして設置する。
その前に、HDD設置後に容易に抜けるように、金具を取り付ける。
これがないと、抜き出すために本体を逆さにするなどあまり考えたくないことになりそう。
HDDの設置はただ差し込むだけ。
向きが逆なら入らないのでわかるし、コネクタにはささらないだろう。安心だ。
HDDを設置して蓋をしたら、設置は完了。
電源とLANケーブルを配線して、1号機を移動した跡地においた。
組み立ては完了。時間にして15分もかかってない。
1号機を構築した際のファームウェアがあったが、念のためIOデータのサイトに行き、最新版を確認。
バージョンは1年前と同じだな。
このままUSBメモリにコピーする。
IOデータからのファームウェアのダウンロードの際には製品のシリアル番号の入力を求められる。
前回同様にUSBメモリを本体前面のUSBコネクタに差し込んで起動する。
5分くらいでファームウェアの書き込みが終わり、電源が切れる。
競合機種ではファームウェアがフラッシュメモリなどで機器内に最初から用意されている。
これに対し、IOデータのこのラインナップの場合は部品点数の削減のためか、
ファームウェアは設置したHDD両方にRAID1で書き込まれる。
データをRAID0で利用するとしても、ファームウェアを格納する領域は必ずRAID1で構成される。
フラッシュメモリなら冗長度がない(構成と思われる)ので、壊れたら起動できなくなる。
その点はIOデータのこの構成なら起動できるので安心。
NASの故障部品で一番あるのがHDDだ。
これはRAID1など冗長構成にすればある程度はデータを保護できる。
(不幸にしてNAS機器ごと地面に叩きつけるようなことがあれば、救済は難しい)
電源も交換できればなんとかなるが、RAIDを制御する基盤が壊れた場合や、
地デジ番組だけの話だがLAN基板が壊れると復旧は難しい。
日本では製品の補修部品の保有は最低7年と決まっている。
この期間を超えると部品はないと考えなければならない。
ブラックボックスになっているフラッシュメモリとRAIDコントローラがなくなれば、
HDDはいくら大丈夫でも復旧は難しい。
LAN基板(NIC)については、ダビング10の仕様で番組データ内にMACアドレスを含む暗号化のためで、
仕様がわかればなんとかできそうな気がする。
もちろん現時点では違法なのでお薦めしないが、未来は規制内容が変わるかもしれない。
ファームウェアを書き込む手間がかかるものの、冗長度の確保という点ではこの方法はいいと思う。
ファームウェアの書き込みが終わると電源が切れる。
USBメモリを抜いて、改めて電源を入れて起動する。
数分でピーと鳴り、起動した。
マニュアルに書かれた方法でやってみる。
まずはメディアサーバの認識がされているので、エクスプローラーからLANDISK-と、
書かれたデバイスを確認。ダブルクリックして、ブラウザを開き、管理画面を表示する。
まずはIPアドレスとホスト名を変えて、続いてRAID構成を1にする。
フォーマットが始まり、およそ13時間かかって再構築が完了した。
次に地デジ用のNASとして必須のメディアサーバ機能を追加する。
まず設定すると再起動を求められ、再度設定画面に入ると購入したライセンスコードの入力を求められる。
ここで、IOデータのサイトに行き、ライセンスを購入する。
DTCPライセンス
IOデータのサイトは自社製品のECサイトであり、利用にはユーザ登録が必要。
また、このライセンスは当たり前だがここでしか購入できない。
ECサイトでのライセンス購入に抵抗感がある場合は、HDL2-AA0/eではなく、
IPHL2-AA0 という、DTCPライセンス込の製品を買うと良い。(ただし、若干割高になる)
ライセンスをカートに入れてクレジットカードで決済する。
数分でメールが届き、そこにあるリンク先に行くと、ライセンスコードを確認できる。
ライセンスコードは不慮の再構築を考えて、控えておく。
ライセンスコードを管理画面で入力すると、地デジ番組のムーブができるようになる。
これで準備完了。
秋ドラマが始まる直前に構築した。
夏ドラマの移動を保留していたものを次々に移動していく。
どっちのドライブのせいかわからないが、WDの3TBではこんな音はなかった。
HDDの大きなアクセス音がとても気になる。
定期的にドライブヘッドを移動しているのだろうか。
どっちのメーカのHDDだろ。
番組の移動時間はダビング10の規格なのであろう。
一定時間かかっており、1号機に比べて速くも遅くもない。
続いて、以前に番組をタブレットに持ち出すために買ったRECBOXからも移動した。
このRECBOX、同じIOデータのものだが、シングルドライブのためデータの保護がされない。
ずっと気にしていた。
ダビングのため久々起動したら、2013年頃の懐かしいドラマがたくさんあった。
結局丸2日以上かけて移動を終えた。
さて、あいたこのRecbox、何に使おうか。また考えよう。
いつものように5段階で評価する。
価格 | ★★★★✩ |
---|---|
速度 | ★★✩✩✩ ただし、地デジムーブについてのみ |
管理画面の使いやすさ | ★★★✩✩ 全般的に反応が遅い |
信頼性 | ★★★★✩ RAID1で保護 |
耐久性 | 未評価 |
今のところは、この機種に代わるものがない。
定番中の定番だ。
3台目はすでに買ってあるが、HDDは8TBか10TBで構築になるかな。
容量効率のため、できればRAID5で構築したい。
2019/8/5 補足
今のところまだ、新製品は出ていない。
先日のamazon Prime Dayセールでも割安で売られていた。
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