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Windowsで長らく標準ブラウザであったIEことInternet Exploler。
そのIEはいよいよサポート終了の日が近づいてきたようだ。
ソフトウェアのまとめはこちら。
IEはWindows95より前からOSに同梱された標準ブラウザだ。たしか他社が買ったものを買収して、
当時の一番手だったNetscapeに対抗できるようにしたのだ。マイクロソフト商法だ。
その後OSと密接にくっついちゃダメと裁判所の判断があったりと紆余曲折はあったが、
企業のイントラネットで動くシステムがIEを標準ブラウザにすることが多く、(企業では
余計なソフトのインストールは嫌がる)Windows8にいたるまで約20年くらいデファクトスタンダード
として君臨した。
その間に対抗となるブラウザはNetscapeが消え、FireFoxはそれほど盛り上がらず、Macは独自のSafariで
いき、その他弱小なブラウザができては消え、ついにGoogleがChromeを作ってIEを凌駕する存在になった。
Chromeは最新のHTMLに対応できるように開発を進めた。一方でマイクロソフトは当時IEのエンハンスに
興味がなかったのかあるいは技術的にかなり無理があるのか、あまり熱心ではなかった。
その結果、Chromeでは正常に表示されるのにIEではできないサイトが徐々に増えていった。
仕事の上でも、よくChromeを使ってアクセスしてくれと言われるようになったのは2010年以降かな。
この状況が良くないと考えたのだろう。マイクロソフトはIEを捨てて、新たにEdgeというブラウザの
開発をWindows10とともに開始した。しかし最新のHTMLについていくことと、世間のWEBサイトとの
互換性を考えると、限られた技術者の対応できる作業範囲ではないと判断したのだろう。
独自開発のEdgeは終了し、今のEdgeはChromiumベースのブラウザ、つまりGoogle Chromeと兄弟の
ブラウザになっている。
それは正確には覚えていないがWindowsのOS更新か、累積パッチの更新か、どちらかにより
IEが更新されて始まったようだ。
IEで解釈できないHTMLを記述したサイトを表示すると、IEには下図が表示され、代わりにEdgeで表示する。
例えばInstagramをIEで表示するとこうなる。
掲示板とか銀行のネットバンキングのような最新のHTMLを駆使していないものは問題ないが。
IEがなくなって困るのが、Edgeで動かないネットバンキングの存在だ。
多くの銀行では改修しているようだが、まだ一部残っているようである。
我が家で使っている管理サービスのMoneyLookも銀行法の改正のためかEdgeでも動く
新しいサイトができている。従来の手動でID、パスワードを入力する形式からAPI連携する方式に
変わっているので安心、なのかな。でもドコモ口座の話があったのでまだ心配だ。
MoneyLookをEdgeから起動してもなぜか銀行の画面はIEで開いているものがある。
このあたりにまだ改修が進まない金融機関のシステムの難しさを感じる。
マイクロソフトはすでにMicrosoft 365でのIEのサポートを2021年8月と宣言している。
Microsoft 365とは以前Office 365と呼んでいた、サブスクリプション制度のOfficeだ。
買い取り制のオフィスではこの宣言は出ていないが、Microsoft 365を優先して新しい機能、
サービスを作り、あとで買い取り制のオフィスに提供しているのがこの数年の傾向だ。
おそらく次のオフィス(2022?)ではIEはサポートされないだろう。
サポートされないといっても一部の機能は使えると思うが、先の例の様にリダイレクトされたりする
だろうし、最新の機能はもちろん使えないと思ったほうが良い。
長期有償サポートを契約していない場合は2025年あたりがIEのサポート期限のようだ。あと4年。
4年あれば今対応できていない金融機関も対応できるかな。
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