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iMac(2021)が発表された。噂はiPadだけだったと思うので意表を突かれた。
macのまとめはこちら。
M1が搭載された最初の機種は2020年秋のMacBookだった。
今回発表されたiMacはディスプレイ一体型の機種。iMacというと20世紀末に出た、ブラウン管ディスプレイ一体のものを思いだす諸兄もいると思うが、近年は薄い液晶ディスプレイとの一体型だ。
iMacという名称の印象に異なり、Mac miniより上位、Mac proより下位という位置づけだ。
予約は4月30日開始。販売は5月下旬の予定。154,800円から。画面は24インチ 4.5K Retina。
今回の発表を見てえっ、思った。カラフルかつ薄い。
出典:アップルWEBページ 以下同じ
妻が使うiMacは数年前のモデルだが、こんなに薄くなかったぞ。なんで薄くなったの?
色はブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルが発売される。
秘密はM1チップだった。
昨秋MacBookで採用され業界が騒然としたM1チップ。Armコアに対してメモリをはじめとした周辺デバイスを統合したアップル製のSoCは、インテルCPUの同ランクの機種よりも高性能を示し、買い替え需要を起こした。
加えて、アップルが周到に用意したインテルCPU用のアプリをM1用にコンパイルするツールによって、CPUを変えたときに発生するソフトがない状態を回避。もちろんコンパイルしたソフトウェアでは動作は遅くなりがちなのだが、一般的にはインタプリタ方式でやる、つまりインテルCPUの機械語を1つ1つ解釈してCPUのシミュレートをするのに対して。アップルのアプローチはまとめて事前にコンパイル、つまりあらかじめM1チップがネイティブで理解できる機械語に変換しておくことで、動作速度の劣化を最小限に抑えることに成功した。
コンパイルやインタプリタはソフトウェア設計者が使う言葉だが、動作速度は圧倒的にコンパイルが速い。インタプリタは8ビットCPUを使った黎明期のパソコンに搭載されていたBASICが代表で、近年ではPHPやpythonなどWEBアプリケーション記述を行う言語がインタプリタだ。一方でコンパイルは20世紀末に人気になったC言語、C++言語が代表格だ。インタプリタはプログラムにバグが内在しても実行しない限りわからないが、コンパイルは一度プログラムをすべてチェックして機械語に変換するので、記述上のバグはない。(あればエラーになる)
MacBookではコンパイル結果をキャッシュの形で利用しているようなので、キャッシュ容量がオーバしたら前回使ったコードでも再度コンパイルが必要になる。しかし登場して半年が経ち、AdobeなどM1ネイティブのプログラムを提供するソフトウェアベンダも出てきている。ソフトウェアについては所有する資産の継続利用でもできるし、メジャーなところから徐々にネイティブ対応もされている。
アップルの紹介ページをみて気になったものを紹介する。(もしかしてすでにリリースされているものかも)
まずはこれ。
写真をベクター画像に変換してくれるそうだ。洋画家のような絵に変わっている。自動でやってくれるだろうから、こういう要望のある人には待っていたソリューションだろう。
それから、デバイスをまたがったクリップボード。iPhoneでコピーしたものがiMacでペーストできる。デバイスに関係なくこういうことができるのは現状アップル製品だけだろう。
同様のコンセプトなのか、書きかけのメールを共有できるそうだ。受信したメールはできなくはないが、書きかけまでとは。
同様のコンセプトで、iMacの画面をiPadなどに拡張できる。以前はこういうソリューションにあこがれていろいろ試したが、Windows+Androidではうまくできなかったなぁ。
それから、iPhoneで受けた電話をiMacで応答できる。逆にiMacから電話の発信もできる。
後半の機能についてはM1によるものというよりはOSの機能と思うで従来機種でも使えるのだろう。妻に聞いたらいくつか知っていた。逆に知らないものは使っていないから知らないだけっぽい。
M1によるメリットはMacBookと同じ。性能向上だ。
この一点で欲しい人には買いたくなる機種だろう。
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